...不快な気もちになるのも...
芥川龍之介 「上海游記」
...不快な冷水を浴びた彼は改めて不快な微温湯を見舞われたのだ...
有島武郎 「親子」
...そのときの不快な気持ちは今男の書いたその手紙をよんでまた強くよみ返つて来た...
伊藤野枝 「惑ひ」
...下関でやっと彼は不快な訊問から解放された...
梅崎春生 「狂い凧」
...この不快な感覚を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ぐつすり睡れたが不快なものがあつた...
種田山頭火 「其中日記」
...前者では往々たとえば一人の歌手の声が途中で破れていわゆる五色の声を出すような不快な感があるのに...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...「それはこの不快な事件を...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...多くの不快な事柄が眼についた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこ/\に不快な空氣から遁れ出ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不快な気持で身ぶるいするほどです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...彼は少しでも心をまぎらして不快な印象を免れたいものと考えて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...更に更に不快なことが待ち伏せていたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は不快な臭ひのする友人の下宿にも平氣で入りびたつてゐた...
堀辰雄 「顏」
...明らかに不安で不快な様子だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...咋夕の不快な記憶が彼れの頭から消えなかった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...不快な物を除(の)け去り...
南方熊楠 「十二支考」
...(ウェルギリウス)彼らの轡なき馬は乗りて不快なり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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