...私はその浅黒い顔に何か不快な特色を見てとったので...
芥川龍之介 「開化の良人」
...不快な冷水を浴びた彼は改めて不快な微温湯を見舞われたのだ...
有島武郎 「親子」
...不快な顔をして昌作は手を引いた...
石川啄木 「鳥影」
...嘗(かつ)て一緒に放蕩をした友達に昔の女の話をされると同じ種類の不快な感じが起つた...
石川啄木 「弓町より」
...別に不快な感じではない...
梅崎春生 「幻化」
...何かやり切れない、不快な気持が、私をいらいらさせた...
梅崎春生 「桜島」
...それに私には言い争いは殴(なぐ)り合いと同じくらいにいつまでも不快な憎しみとして残るので...
太宰治 「桜桃」
...不快な顔色を見せるでもなく...
橘外男 「仁王門」
...もうすっかり不快なことを忘れてしまうのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフに起こった不快な出来事は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...善良な神様の匂(にお)いはもとより彼を不快な気持になしたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...少くとも來遊の外人をして不快な印象を以て日本を去らしめたくないと思つた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...急に不快なものを感じてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...決して不快なことじゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...畢竟(ひっきょう)不快なこの草の臭気(しゅうき)を衆人(しゅうじん)が嫌(きら)うから...
牧野富太郎 「植物知識」
...都て不快な衝動(しようどう)を與(あた)へたに抱(かゝ)はらず...
三島霜川 「平民の娘」
...栄さんもおせんさん夫婦も不快なことばかりつづいていたのでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いささか不快なことにもお思われになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
便利!手書き漢字入力検索