...」「虫取り菫が咲いたということはどうして妹さんには不快なのだね?」「さあ...
芥川龍之介 「河童」
...不快な心もちに脅(おびや)かされ出した...
芥川龍之介 「路上」
...爾(しか)き不快なる文字(もんじ)はこれを愛の字典の何ペエジに求むるも...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...さう云ふ不快な事ばかりが...
伊藤野枝 「惑ひ」
...私は何時でもその人にさう不快なものを持たなくても済むのでした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...不快なものがこだはらずにいゝのです...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...何かやり切れない、不快な気持が、私をいらいらさせた...
梅崎春生 「桜島」
...京都は間の悪るそうな不快な顔をして唇を噛み...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...二種の植物は煙にまみれた不快な空気の中...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...証文が反故(ほご)も同然だという気持が職業心理の憂鬱といった不快な感じを与えた...
徳田秋声 「仮装人物」
...不快な印象をさえ生じさせてしまった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...駒井甚三郎は再びこの不快な一種の曝(さら)し物に眼を注ぐことはなかったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...純白清潔にして附着力強甚なれば、貼付後離れることなく、且つ使用後乾燥速なり、殊に本品は特殊な愛すべき芳香を有すれば、使用上不快なく、日常机上に缺くべからざる逸品なり...
林芙美子 「秋果」
...このポーズに共通する不快な思い出があった...
久生十蘭 「虹の橋」
...私にとつて最も不快なものは...
北條民雄 「頃日雑記」
...何とも言へず不快な感じのする壁の上の落書...
堀辰雄 「聖家族」
...それよりも此愉快な空想を実現さすべき道程にそんな不快な時間を差挟むのが面倒な気がして...
牧野信一 「白明」
...部屋の中には不快な臭気がこもっていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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