...「我は詩人なり」といふ不必要な自覚が...
石川啄木 「弓町より」
...そう思うことによってその人の書く詩は堕落(だらく)する……我々に不必要なものになる...
石川啄木 「弓町より」
...「生体を解剖するのは残酷であるし不必要なことである...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...不必要な嫌疑を招きたくない一般の人々は...
谷譲次 「踊る地平線」
...まるきり不必要な揣摩(しま)でもなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...同じ言葉を何度もしつこく繰り返す不必要な長ったらしい形容詞が到る処で使われている...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...不必要な懷手をしてゐるおかひこぐるみの道樂者は退いてしまふ...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...そもそも不必要な事なんだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...余計なことをしてまだ何かまったく不必要な首の突っこみかたをやって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...なるべく多く読んで「そのもの」だけについて出来るだけ簡単に述べようとするには不必要なことで...
牧野信一 「海浜日誌」
...そのような本が全く不必要な本であるというのでもない...
三木清 「如何に読書すべきか」
...さきのような不必要な細心さや周到な注意を払うことがなかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...再びここにも不必要な卑下や...
柳宗悦 「民藝四十年」
...不必要なきげんとりをしなくともよくなっていたのだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...人間万事を実用一点張りで解釈して行こうとする人は先(ま)ず……「鼻というものは元来不必要なものである...
夢野久作 「鼻の表現」
...他の文句など全く不必要なこんなときでも...
横光利一 「鵜飼」
...自分に不必要なものは顧みなくすてて行くんでしょ...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...この物語に不必要な人名も羅列することになり...
吉川英治 「随筆 新平家」
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