...この不幸なる少数者は救い戻しようのない臨終の苦しみを受けるのである...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...ただ“Love does dream, Faith does trustSomehow, somewhere meet we must.”―― Whittier.〔愛の夢想を我疑わじ何様(どう)か何処(どこ)かで相見んと〕しかれども彼は死せざるものにして余は何時(いつ)か彼と相会することを得るといえども彼の死は余にとっては最大不幸なりしに相違なし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...こんな不幸なことはありませんわ...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ぼくほど不幸な者はない...
海野十三 「もくねじ」
...非常に不幸な日を送っているのだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...不幸な者とは云われない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...愛いすることのできぬはなおさらに不幸なり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...不幸なる彼は胸に納めた音楽で沸騰していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さうしてその不幸な暗黒の胸に人しれず湧いて溜つた悲しみを遠慮のない大声に泣き涸らしてしまへばれいのそろばんを肩にかけてけろりとして帰つてゆく...
中勘助 「銀の匙」
...不幸などというなまやさしい言葉では言い足りない悲劇にちがいない...
中村地平 「霧の蕃社」
...斯うやって此の不幸な僕は...
浜尾四郎 「正義」
...おれはたゞ自分だけを不幸な男にしてしまつたかも知れない...
水野仙子 「道」
...あの不幸な母のためにも心ひそかに祈れると思ったからである...
室生犀星 「幼年時代」
...そういうふうに考えるとこの詩人の小唄はことごとく不幸な女のことが叙せられてあつた...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...何ゆえにこれらの不幸なる者どもは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...光央の不幸な結果は予想されていたらしく...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...妻に不幸な目は見せぬ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...ガソリンの響にもまして不幸な人なのですが...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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