...不幸な小松の方へ傾いていたことも考えて見なければなりません...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...これはまことに不幸なことで...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...アルコールで自分をカモフラージしなくては生きてゆけない不幸な人間だ...
種田山頭火 「行乞記」
...この不幸な罪の女こそ自分の唯一の隣人...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...おそらくCの不幸な結果のこと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...だが、不幸な人、本当に恐ろしく不幸な人と感じられるのは、ひとり兄ドミトリイだけであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたしの不幸な今までよりも増している...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかもまだ不幸なことに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...またことに貧しい不幸なのろわれた人々でも...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...不幸な出来事のためにベルナアルさんと別れなければならなくなったその日まで三十年もの間渝(かわり)なくベルナアルさんを愛し...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...不幸な男女同士の間に自然にかもされる同情からはじまって...
平林初之輔 「秘密」
...結局不幸な者は自分であると熱い涙がこぼれるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時世の移りで不幸な身の上になり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またこの不幸な関係が永続していいものだとは思わない...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...しかし不幸なことに今日までは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「……この不幸なくにがらに絶えず中心となって在(おわ)すのが天皇だ...
山本周五郎 「新潮記」
...不幸な子供の魂(たましい)をとむらいながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...不幸な妹弟(きょうだい)が救えなくなった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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