...現(げ)に酒一杯飮まんは限なき不幸なるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...これはまことに不幸なことで...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...アルコールで自分をカモフラージしなくては生きてゆけない不幸な人間だ...
種田山頭火 「行乞記」
...この不良と目された不幸な青年も夭死(ようし)してとくの昔になくなったが...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...数多(すうた)の不幸なる家族の悲鳴を省ず...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...さもなければ不幸な偶然と目し...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...この劇烈なる生活慾に襲われた不幸な国民から見れば...
夏目漱石 「それから」
...あの辛い世の中に追い出される不幸な宮様(プリンセス)のお話そっくりだわ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...その他ありとあらゆる不幸な...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...最も不幸な生物だろうという...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...最近の不幸な革命戦を含めても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...暑気あたりに苦しんでそこに卒倒した不幸な若い婦人をそのまま放っておくほど...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...結局不幸な者は自分であると熱い涙がこぼれるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...結婚すれば不幸な娘によく同情もするであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...世に自分ほど不幸な者はあるまいと思いがちだ...
吉川英治 「私本太平記」
...下には下に想像もつかぬ不幸な人々が埋(うず)ンでおる...
吉川英治 「私本太平記」
...そして自分の尼にも似た生活――自分ほど不幸なものはないと怨(うら)んでいた生活を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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