...とかく不平そうになる自分の厭(いや)な顔を自分でまぎらしていた...
岩野泡鳴 「猫八」
...軈(やが)て不平そうに申しました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...なお不平そうに正造を責めた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...不平そうにそっと嘴を突らしました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ぶつぶつと不平そうに独(ひと)り言を言った...
田山花袋 「田舎教師」
...」と誰やらが不平そうに喚(わめ)いた...
徳田秋声 「新世帯」
...」彼女が不平そうにぶつぶつ云ってるのを知らん顔で...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...不平そうに云った...
直木三十五 「南国太平記」
...敷物の上にねそべって不平そうにいいました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...彼女は良人を見ると不平そうに云った...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...昨日お電話でモウ一度そう申しましたの……お忙しい時間もチャンとそう言って置きましたのに……今頃お掛けになるなんて……」と彼女はイクラか不平そうに可愛い眉を顰(ひそ)めるのであった...
夢野久作 「少女地獄」
...不平そうに頬を膨(ふく)らしているケンメリヒ中尉と...
夢野久作 「戦場」
...不平そうに涙ぐんでいた...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...堂堂たる総大将の風貌であたりを不平そうに眺めている...
横光利一 「夜の靴」
...そこにいる者に不平そうに...
吉川英治 「江戸三国志」
...不平そうにいう者があった...
吉川英治 「三国志」
...すこし不平そうにたずねた...
吉川英治 「三国志」
...そして、不平そうに、「なぜじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
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