...どうも不審な點もあつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この望遠鏡みたいなものの中に、なにか仕掛があって、絵でも書いてあるのではないか」と、そのえらい軍人は、半分はじょうだんにまぎらわして、不審な顔をした...
海野十三 「宇宙戦隊」
...不審な行動と思われないこともないこと...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...どれだけ不審な思いをしたか判らないよ...
大阪圭吉 「花束の虫」
...そこで彼は駒井の挙動をも不審なりとし...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにより不審なのは...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...それがご不審ならひとつひっくり返して裏ッ側の方も調べて見ましょうか」と...
久生十蘭 「魔都」
...不審なことでも眼についたのか...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...私の顔を見よ」男は不審な顔付になって...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...ふと氣がつくと我れながら少し不審なくらゐ...
三好達治 「霾」
...すでに不審なことが二三あったのだ」――私には信じかねます...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...不審な処でもあれば直ぐに江戸へお飛脚が飛ぶ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...道誉への不審なら...
吉川英治 「私本太平記」
...不審なあるぞ」「おゆるしを!」「なにッ」「ごめん」在房は...
吉川英治 「私本太平記」
...それでもまだふたりが不審な顔をしているので...
吉川英治 「親鸞」
...――猶(なお)、不審な事、分らぬ点は、この床下へ、ふん縛(じば)って突っ込んである浪人へ問い糺(ただ)すがよい...
吉川英治 「夏虫行燈」
...お菊ちゃんが巡邏船に答えた返辞も不審なので...
吉川英治 「松のや露八」
...不審な点があるんでね』『そら見給え...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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