...若(も)し細田氏が邸の前に不審な挙動をして徘徊(はいかい)する私を窓越しにでも見覚えているものとすれば...
海野十三 「三角形の恐怖」
...この万年筆について不審な行動を演(や)っているのにも気がつかないわけではない...
海野十三 「爬虫館事件」
...余は今夜の家が揚屋といふものであつたことや夜の淺いにも拘らず土地柄にも似合はずしんとして居たことの不審なことや...
長塚節 「菜の花」
...不審な事には、自分より三四(さんよ)っ日(か)前に帰っているべきはずの安井の顔さえどこにも見えなかった...
夏目漱石 「門」
...寒月君は不審な顔をしてこの大きな頭を見た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...最初ちょっと不審なそぶりを見せたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...これまた信じることの出来ない不審なことであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...些しでも不審な点はない...
柳田国男 「海上の道」
...不審な行動に出たときは...
吉川英治 「黒田如水」
...不審なのは其許と千浪殿...
吉川英治 「剣難女難」
...あまり不審なので...
吉川英治 「三国志」
...……この山中に不審なことだ...
吉川英治 「三国志」
...夜風の中をさまようている不審な人影が見えますゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
...聞けば日向守としては不審な連歌(れんが)も詠まれたとかいうではないか」「それは無理ですよ」紹巴もむきになって打ち消した...
吉川英治 「新書太閤記」
...不審な奴と見、油断はいたしておりません」「いや、それよりもだ、いッそこうせい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...(はてな?)不審ないろが誰の面(おもて)にもあった...
吉川英治 「親鸞」
...――猶(なお)、不審な事、分らぬ点は、この床下へ、ふん縛(じば)って突っ込んである浪人へ問い糺(ただ)すがよい...
吉川英治 「夏虫行燈」
...不穏不審なエルトダウン・シャーズがイースの名で呼んでいるかぐろき銀河系外世界から...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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