...少々不実な女と見られる位は仕方がない...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...乳母はあの後見(こうけん)の男のような不実な者ではなかったと見えて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...連れ添う女房を追い出して余所(よそ)の女を引きずり込むような不実な男に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...連れ添ふ女房を追ひ出して余所の女を引きずり込むやうな不実な男に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...つまり不実な人間で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...不実なやり方をして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...右翼左翼両派の――(ことに右翼の)――不実な裏切りなどを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ある知らず知らずの不実な考えがあるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不実なまねをしたとか...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...不実な役目を警察に売りつけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不実な性質(たち)ではないから...
夏目漱石 「三四郎」
...「表現」は永遠に不実な...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...しかるにこの不実な恋人は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「われらともどもにうけごうべきそこはかの道」「ほおえみのごと手を振るがごと、さりげなき、不実なる道」...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...不実な友人に苦しめられているし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...不実な祖国とえ三重の呪咀を織りこんだむかしの労働者の歌をその后ぼくは皇帝の監獄部屋で皇帝の親衛兵たちのボロを解きながら皇帝の緋色の衣装を拝受したこのマンチュリアの婦人服に似た着衣は皇帝の女囚によって織られた三重の呪咀は...
槇村浩 「シュレジェンの織工によせて」
...そんな不実なかかあがどこの世界にあるかってんだ」障子があいて...
山本周五郎 「季節のない街」
...不実なまねをしたためしもない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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