...既成芸術の場合は不完全ながらも一応著作権法というものを持つているからまだしもであるが...
伊丹万作 「著作権の問題」
...かすかながらも不完全ながらも自分の生活をもつてゐると思ひます...
伊藤野枝 「私信」
...不完全ながら写本の二...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかし旬刊週刊等の発行によって個人個人にこの実験を不完全ながらも遂行する事が可能になったように見える...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...彼の元子説のおもなる前提ならびにその運用方法の概念だけを不完全ながら伝えることができたように思う...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...客観的に可能な理想状態を不完全ながらも実現しつつあるだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そこから不完全ながらブルジョア改革...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...あとは常識というものが不完全ながらも一応相当甘くやって行けるかも知れない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...せめて不完全ながら十の一でもあらわそうとすると...
夏目漱石 「創作家の態度」
...まず不完全ながら善...
夏目漱石 「創作家の態度」
...意識推移の原則については私の「文学論」の第五篇に不完全ながら自分の考えだけは述べておきましたから...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...不完全ながら自分の考えだけは述べておきましたから...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...不完全ながらもその当時の音韻組織を代表するものであった...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...様々大骨(おおぼね)折(おっ)て不完全ながら色の黒い硫酸が出来たから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...不完全ながら諸科目ともに邦語をもって講義をすることが出来るようになったのであった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...不完全ながら言い了えた...
三好十郎 「俳優への手紙」
...いざとなれば不完全ながらも部分的には光を必要としないと推測されるとはいえ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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