...常住の不安定に置く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...凧はすべて不安定に揺れ動いていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...生活が不安定になることを...
江南文三 「相川おけさ」
...あるいは「われめ」の生成は皺襞と対立さるべきものでやはり一種の不安定によって定まるものであろうが...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...多数の弱点が同時に不安定に近づく時...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...俺の心は不安定になってくる……...
豊島与志雄 「過渡人」
...足利の世は此義教の時から不安定になりかけたのであります...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...はたしてうまくゆくかどうか? なにしろ大きな煉瓦のかたまりが崩れたまま不安定に積み重なっているので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...身体(からだ)が不安定になって...
野村胡堂 「流行作家の死」
...デコボコの天井を不安定にささえている二三の支柱が既に折れ腐れて...
三好十郎 「胎内」
...わたし自らがまた自分の態度の不安定によってわたしを動かしわたしを乱している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不安定に揺れながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...「おれがいうことをきかしてやらあ」「待ってくれ」栄二は不安定に躯を曲げた...
山本周五郎 「さぶ」
...それでも不安定に半身をぐらぐらさせていた...
山本周五郎 「つばくろ」
...自分でしたいようになさるほうがいいのよ」「済まないけれど寝させてもらうよ」房二郎は不安定に立ちあがり...
山本周五郎 「へちまの木」
...腰がなんとなく不安定に軽い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...神経を不安定にするものだとは思いながら...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その眼は不安定に動いているらしかった...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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