...凧はすべて不安定に揺れ動いていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...生活が不安定になることを...
江南文三 「相川おけさ」
...あるいは「われめ」の生成は皺襞と対立さるべきものでやはり一種の不安定によって定まるものであろうが...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...多数の弱点が同時に不安定に近づく時...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...俺の心は不安定になってくる……...
豊島与志雄 「過渡人」
...その妙な位置は――標石の頂上に不安定に身を保って立つのであるが――彼の夢想には上乗の場所であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...はたしてうまくゆくかどうか? なにしろ大きな煉瓦のかたまりが崩れたまま不安定に積み重なっているので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...若い少女の感情を不安定にし...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」
...デコボコの天井を不安定にささえている二三の支柱が既に折れ腐れて...
三好十郎 「胎内」
...わたし自らがまた自分の態度の不安定によってわたしを動かしわたしを乱している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...度が過ぎれば何事も不安定になるが...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...からだは不安定に揺れうごいた...
山川方夫 「その一年」
...不安定に揺れながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...「おれがいうことをきかしてやらあ」「待ってくれ」栄二は不安定に躯を曲げた...
山本周五郎 「さぶ」
...それでも不安定に半身をぐらぐらさせていた...
山本周五郎 「つばくろ」
...自分でしたいようになさるほうがいいのよ」「済まないけれど寝させてもらうよ」房二郎は不安定に立ちあがり...
山本周五郎 「へちまの木」
...腰がなんとなく不安定に軽い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その眼は不安定に動いているらしかった...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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