...そしておそろしく不安定な気持がした...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...さてこのような完結した不変なる体系がその固定性にも拘らず却って実は如何に不安定なものであるかを注意する必要はないであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...長い間の不安定な心...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして人生の吉凶禍福という変化無限の不安定な現象の中に...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...その中対流は不安定なもので...
中谷宇吉郎 「雪」
...妙に自分の不安定な地位を考えさせられる頃から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕は不安定なゴム底靴で弱々しい姿勢をピンと張りあげようとする...
原民喜 「魔のひととき」
...流行も習慣になるまでは不安定な力に過ぎない...
三木清 「人生論ノート」
...我々はこの不安定なもの...
三木清 「人生論ノート」
...歴史はすべてかくの如く不安定なものの上に據つてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...不安定なものの中から出てくるのである...
三木清 「人生論ノート」
...歴史はすべてかくの如く不安定なものの上に拠(よ)っている...
三木清 「人生論ノート」
...商業出版の上で若い作者が不安定な利用にさらされていた当時...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」
...何となし不安定な様な心のする事である...
宮本百合子 「偶感」
...今日の社会生活全般の不安定な錯雑したいきさつの間に...
宮本百合子 「現代の主題」
...足場が不安定なので...
山本周五郎 「青べか物語」
...こういう不安定な...
山本周五郎 「山彦乙女」
...不安定な幕府の発足と...
吉川英治 「私本太平記」
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