...ハンモクは 實に 不安な 住まひだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...今そこにいらしたんですけれど……お二階ぢやないんでせうか」と不安な目で答へた...
徳田秋聲 「浪の音」
...しかしごく強い多少不安な好き方だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その両者を頭のうちで不安ながらも対照さしてみた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...感化院出の誰の誰許して下さいと云う言葉を日にいくど頂戴とか下さいとか雨のなかに立って物乞う姿不安な呻吟(しんぎん)世の誰とも連絡がない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...困惑して不安なようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...何か困って不安なようだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ソワ/\しな不安な眼光(まなざし)で...
三島霜川 「昔の女」
...不安なつつみどころのない表現として...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...ひどく不安な感情に襲われた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...そのことがいやで不安なのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「私にははじめての経験だが妙に不安なものだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子供らしく小さい不安な顔をした...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...不安な思いにかられて...
山本周五郎 「失蝶記」
...今さら不安な気持が起って来ると...
横光利一 「南北」
...梶は冷然としていく自分に妙に不安な戦慄(せんりつ)を覚え...
横光利一 「微笑」
...あれ、あの地平線に見えるのは、不安な、黒い雲の羽...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...其れが気楽かと云ふと反対に何だか心細い様な不安な感が姶終附いて廻る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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