...ムズムズと不安な気持が湧上って来る...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...人心全く不安なわけで...
戸坂潤 「社会時評」
...地方の下層の人民は不安なれども...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...現代は不安な時代であらうか? それはさうでもあらう...
中原中也 「撫でられた象」
...そうして他人に説明も何もできないような複雑に変化する不安な夢に襲われていると...
夏目漱石 「行人」
...私は何んともかとも云われないような不安な気持でそれを聞いていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...旅は何となく不安なものである...
三木清 「人生論ノート」
...不安なつつみどころのない表現として...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...不安な思いに絶えず目がさめた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...疑ってはいないだろうかと不安なようなことはなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分だけは不安なく玉の台(うてな)に永住することのできるようにきめてしまうことは不可能な人生であるなどと薫は考えるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...将来御不安なことなどは決してございませんよ」「まああとのことはわかりませんが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やはり不安な顔をして...
森鴎外 「かのように」
...昼間のサンゼリゼの出来事を眼にした直後の不安なせいかもしれぬとも思うのだった...
横光利一 「旅愁」
...不安な予感を抱いて...
吉川英治 「親鸞」
...出て行った時の不安な顔とは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ご注意申しあげたいことがござりますれば」「途中のことか」「万一にも」「道中の不安ならば案じぬがよい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そういう不安な日の夕ぐれ近く...
和辻哲郎 「地異印象記」
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