...不安なく不平なし...
種田山頭火 「其中日記」
...だがこの不安な気持が去らないのは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...いつのころからか彼を悩ましていた一つの不安な謎が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...不安な思いが募ってきて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...不安なせかせかした夕方の...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...彼は彼女のうちに友だち以上の何物をも認めなかった――確かにやや不安な友だちではあったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不安な予感で再び学校から帰って来ると...
豊島与志雄 「生あらば」
...ジャン・ヴァルジャンにとって不安な一致があった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そんなにして不安な一夜をあかした...
中勘助 「銀の匙」
...不安な懸念とにせき立てられて...
萩原朔太郎 「夏帽子」
...登美子は上海に就いて段々不安なものを感じて來てもゐる...
林芙美子 「婚期」
...何ともいえない不安な気持をそそる...
原民喜 「冬日記」
...不安なんて知らないんですわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...日月星などの天象の上にも不思議が多く現われて世間に不安な気がみなぎっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ようやく玉鬘も不安なしに親しむことができるようになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だんだん気の毒になっていく不安な気持ちの落ち方が...
横光利一 「旅愁」
...退(さが)っておれ」ここを起つのは何か不安なように...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしそういう苦難や戦乱の不安などは...
和辻哲郎 「鎖国」
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