...不安なような気もするし...
梅崎春生 「Sの背中」
...不安な危っかしさを抱かせられる度ごとに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...なにやら不穏な不安な暗澹たるものがその広間中一杯に漲つて写つてゐた...
高田保 「貸家を探す話」
...不安な疑いは明らかにするに限りますよ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...不安な数分が過ぎてから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてそれを不安な子どもらしい注意のためにたいへん誇張していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不安なものが、しだいに、わたしの胸に濃く淀んでいった...
豊島与志雄 「自由人」
...ちょっと艀に乗っても不安な思いをするのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...彼はまた不安な表情をして考えに沈(しず)んだ...
中島敦 「木乃伊」
...妙に不安な気持になりました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...不安な暗い影になつて...
林芙美子 「浮雲」
...何ともいえない不安な気持をそそる...
原民喜 「冬日記」
...この不安な苦痛にとうとう堪えられなくなった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...一瞬不安な間があったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...そんな不安な感じをケロリと忘れて...
夢野久作 「木魂」
...慣れない途中の航海と晶子の不安な健康状態とを想像して...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そこへお置きするのはさすがに不安なので李(りかく)...
吉川英治 「三国志」
...使いは不安ない者であろうな」「もとより大事の大事...
吉川英治 「新書太閤記」
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