...虎髯(とらひげ)の生えた鬼上官だけはまだ何か不安そうに時々その童児をふり返っていた...
芥川龍之介 「金将軍」
...それでも不安そうに天井を見上げた...
海野十三 「蠅男」
...不安そうにさっきから...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...その目つきが不安そうにキョロキョロするものである...
戸坂潤 「社会時評」
...彼はひどく不安そうにウロウロしないではいられなくなった...
戸坂潤 「社会時評」
...姉はただ不安そうに眼を見張った...
豊島与志雄 「月明」
...「真面目(まじめ)な御本でしょう?」と彼女は不安そうに尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すこし興奮しているらしい顔を不安そうに見守っていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...そのあとですぐ私は不安そうに節子の目を求めた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...女王が不安そうに言われた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...話し手を不安そうに見つめた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...人々は落ち込み不安そうに歩き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「母さんのお客間だけれど」こう云って母は不安そうにこっちを見あげた...
山本周五郎 「はたし状」
...それから不安そうに云った...
山本周五郎 「ひとでなし」
...不安そうにじりじりと戸口のほうへさがった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...それでも何かしら不安そうに鍬の上げ下げを凝視していたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...不安そうに釘勘を振向いて...
吉川英治 「江戸三国志」
...ところが、ただひとり、不安そうに、これを眺めていた老人がある...
吉川英治 「平の将門」
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