...不安そうに動いていた眼が...
梅崎春生 「狂い凧」
...」庸三は不安そうに訊(き)いた...
徳田秋声 「仮装人物」
...不安そうに見やった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...どうぞ聴いてやって下さい――実は」お夏は不安そうに四方(あたり)を見廻しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本当にこのままお絶えなさる気なのかしらん」と不安そうに思いながら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...菜穂子は誰だろうと不安そうに待っていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...わきにメリヘイブン閣下が立ち、不安そうに眺め、おどおどしており、一方ロナルド・ホープ大尉が、椅子に座る人事不省(じんじふせい)の男の唇にブランデーを少し流し込んでいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...不安そうに青白い顔で見ていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...とてもつらい日だったに違いない」兄のレフェニュウが不安そうに尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...時々不安そうに扉の方を見ている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...メアリの話を不安そうに聞いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ペタッと腰を落として女中も遠くから不安そうに主人の顔を見上げていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...士甲は不安そうに座敷の四人を見ている……)(出て行った乙が二重になった塀の外のくぐり戸を開けて出たと思われる頃...
三好十郎 「斬られの仙太」
...不安そうに隅のほうへ片寄った...
山本周五郎 「花も刀も」
...――」「こちらに花田万三郎さまという方がいらっしゃるでしょうか」「おります」「その方が下総のほうへおいでになりましたでしょうか」「ゆきました」「それは危のうございます」八重は不安そうに云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...不安そうにじりじりと戸口のほうへさがった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...「は、は、は、は」と万太郎は笑って――「あわてるな、身は奉行所の役人ではない」「へ、へい……」といったが、まだ不安そうに、「どうか、ま、まッ平御勘弁を」「何を勘介してくれというのか」「何しろ、今日は半年ぶりに、伝馬牢から出たばかりなんで、へい、それで仲間のやつが、一杯祝ってくれた晩なんですから、どうか、お目こぼしを願います」「ふウむ、では察しの通り、貴様は小泥棒だな」「左様で」「顔を見せろ」「どうかお慈非に一つ……...
吉川英治 「江戸三国志」
...まだ何か不安そうに眉をひそめて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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