...虎髯(とらひげ)の生えた鬼上官だけはまだ何か不安そうに時々その童児をふり返っていた...
芥川龍之介 「金将軍」
...不安そうに動いていた眼が...
梅崎春生 「狂い凧」
...天井に不安そうに動く影にも...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...「遠くって?」と女は不安そうに言って...
高見順 「いやな感じ」
...ぐったり疲れてそのまま凋(しぼ)んで行きそうな鈍い目で医師や産婆の顔を眺めて不安そうに尋ねだした...
徳田秋声 「足迹」
...不安そうに部屋をそっちこっち動いていた...
徳田秋声 「黴」
...不安そうに見上げていた...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...クラムがどんなに不安そうにあたりを見廻していたか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あまり、おおげさにしないほうが」夫人は、不安そうに、「それもそうね」と、いって、両手の中でギュッとキャラコさんの手をにぎりしめると、「キャラコさん、ほんとうにお願いしてよ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...不安そうに訊ねた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...女王が不安そうに言われた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...話し手を不安そうに見つめた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...人々は落ち込み不安そうに歩き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...二度と言わないで」父が不安そうに娘を見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...室内を不安そうにあちらこちら歩きながら...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ペタッと腰を落として女中も遠くから不安そうに主人の顔を見上げていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...それから周囲を見まわす)村子 ……(不安そうに天井を見た目を花岡に移す)ゆりかえしだわ...
三好十郎 「胎内」
...「は、は、は、は」と万太郎は笑って――「あわてるな、身は奉行所の役人ではない」「へ、へい……」といったが、まだ不安そうに、「どうか、ま、まッ平御勘弁を」「何を勘介してくれというのか」「何しろ、今日は半年ぶりに、伝馬牢から出たばかりなんで、へい、それで仲間のやつが、一杯祝ってくれた晩なんですから、どうか、お目こぼしを願います」「ふウむ、では察しの通り、貴様は小泥棒だな」「左様で」「顔を見せろ」「どうかお慈非に一つ……...
吉川英治 「江戸三国志」
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