...虎髯(とらひげ)の生えた鬼上官だけはまだ何か不安そうに時々その童児をふり返っていた...
芥川龍之介 「金将軍」
...お気にめさないとか……」二人のさぎ師は不安そうにたずねました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「はだかの王さま」
...」お増は不安そうに言った...
徳田秋声 「爛」
...私はしばらく不安そうに耳を傾けていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...ゴーシ夫人が不安そうに窓を見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...客を煙に巻く方法を団員が教えてくれましたか」マーシがババを不安そうに見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...人々は落ち込み不安そうに歩き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...二度と言わないで」父が不安そうに娘を見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...あちこちで人々が二階の窓から不安そうに見つめ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...室内を不安そうにあちらこちら歩きながら...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...不安そうに荒れている自分の唇をなめた...
「小祝の一家」
...それから周囲を見まわす)村子 ……(不安そうに天井を見た目を花岡に移す)ゆりかえしだわ...
三好十郎 「胎内」
...士甲は不安そうに座敷の四人を見ている……...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...あちこちに不安そうに眺めては...
室生犀星 「幻影の都市」
...御前へあがるのに必要な支度をするようにって」「御前と仰しゃいますと」おたよは不安そうに訊き返した...
山本周五郎 「雨あがる」
...しっかりしろ」「それでは」と新八は不安そうに云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...飯を喰いに行くにきまっているんだから……そうして午後はもう日が暮れるまで決して出て来ないのだから」「キットですか」こう云って正木博士をふり返った呉一郎の眼は何となく不安そうに光った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...不安そうに釘勘を振向いて...
吉川英治 「江戸三国志」
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