...また漁夫たちの不安げな様子を見るにつけて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...不安げな口調で名刺をさし出した...
梅崎春生 「幻化」
...思わず不安げな顔を見合わせた...
海野十三 「蠅男」
...ただ不安げな眼差しを交して...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ここは不安げな群衆でいっぱいだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...埃で黄くなつた頭髪、泥と血の塊り、男の不安げな眼、それからあのいくらか仁義を切るやうな半シャツの甥の身構へだの、それらがもう一度頭の中に蘇(よみがへ)り、一列になつて通つて行つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...秋子は不安げな眼付で苦笑してるので...
豊島与志雄 「白血球」
...小さく結んだ口と一杯に見開いた不安げな眼とが...
豊島与志雄 「反抗」
...不安げなまた不敵な様子で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何か落著(おちつ)かぬ不安げな表情で考え込(こ)んでいる...
中島敦 「木乃伊」
...不安げなその魂は何時も困惑や切願の状態にあつて...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...僕にとって揺らぐ不安げなものは既にセピア色の澱みのなかに支えられ...
原民喜 「夢と人生」
...不安げなまなざしをしていることは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そのやうに女らしい迷ひと覺醒との間にどつちつかずに漂つてゐるやうな不安げな氣分が...
堀辰雄 「姨捨記」
...いやなものをさしつけられた様な気持になって不安げなつぶやきが低く起った...
宮本百合子 「黒馬車」
...」主婦は不安げな顔附で...
室生犀星 「三階の家」
...二人は不安げな視線を交しはじめた...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...それについて伊緒」「…………」「おまえに約束してもらうことがある」伊緒は不安げな眼をあげて良人をふり仰いだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
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