...不埒な女だとかはなはだよくない人だとか思った事が...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...その死んだ多加志君を勘定に入れてゐない不埒なことをいひ...
小穴隆一 「二つの繪」
...「不埒な羊飼だ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...まさかあの不埒な禅師さまの言ふやうに...
太宰治 「右大臣実朝」
...不埒な新官僚の「策謀」だといいたくなるのは尤もだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...以前大阪で兵隊が続々と警察へ引っぱられたという警察の不埒な仕打ちもあると聞いている矢先だ...
戸坂潤 「社会時評」
...病院側の不埒な点を挙げると...
戸坂潤 「社会時評」
...何か不埒なものでも見るやうな態度で...
中島敦 「環礁」
...不埒な奴(やつ)には相違ないが...
夏目漱石 「それから」
...不埒な奴等に眼に物見せたところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」は恕(ゆる)すべからざる不埒な言である...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...それとも不埒な偽善でしょうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...不埒な愛慕に心を燃やしていたのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...今日のごとき不埒な神職に愛国心や民の元気を鼓吹せしめんと謀るは...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...いちずに不埒な男と怒っている...
宮本百合子 「女の自分」
...たわけ奴(め)がっ……お上を恐れぬ不埒な非人風情...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...不埒な奴じゃ...
夢野久作 「名君忠之」
...なぜ斎藤下野やそのほか不埒な使者共を...
吉川英治 「上杉謙信」
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