...彼女は不器量な動きで、周りの人たちを笑わせた...
...不器量な体格だったため、スポーツの成績が伸びずにいた...
...不器量な手さばきで、調理中に何度も物を落としてしまった...
...立ち姿勢が不器量だと、疲れやすくなることがある...
...ダンスを始めたいけど、不器量さがコンプレックスだという人もいる...
...村の若い者などが時々遊びに行く事があつても、不器量で、無愛想で、おまけに口が少し訥(ども)ると来て居るから、誰も物好に手を出すものもなく、二十五歳の今日まで、男といふものは猫より外に抱いた事も無かつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...いるわ」「みんな不器量なんですね?」「すばらしい美人ぞろい...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...不器量な顔と美しい顔をしたあのもう二人とは...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...シャーロットは肥満していて不器量であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...周囲の人たちも彼女の不器量を気にしていなかったから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「………あゝなる程………成程、」不器量であり、不器用である妻君の女優は、本当のことを言つたら三流四流といふ所でなければならなかつた...
中原中也 「蜻蛉」
...あたったのに手答(てごたえ)もなく装(よそお)わるるは不器量(ふきりょう)である...
夏目漱石 「虞美人草」
...しかしいくら不器量の吾輩でも...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...器量、不器量、好き嫌い、粋無粋(すいぶすい)の数(かず)を悉(つ)くして千差万別と云っても差支えないくらいである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「この子は不器量ね...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...不器量な赤ん坊のような顔をしているわ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...不一のクノイチは不器量な女の事不一のハツコウは嫌な男の事ト一のクノイチはよき女人のことト一のハツコウはよき男のこと客の買物の金高によって御馳走(ごちそう)がちがう...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...不器量な娘のやうに...
林芙美子 「浮雲」
...おなかの大きい不器量なおかみさんが一人...
林芙美子 「新版 放浪記」
...なんぼ私が不器量だッて余りじゃアありませんか」ト敵手(あいて)が傍(そば)にでもいるように...
二葉亭四迷 「浮雲」
...不器量(ぶきりやう)な家庭教師の肖像』と書け...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あのかたは決して不器量じゃないでしょう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...頬骨の高いどっちかというと不器量な川原の面に湛えられた...
「海流」
便利!手書き漢字入力検索