...『一体あなたにはこういう土地は不向きだったのね』と申しますと彼女は苦笑してうなずいて居りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...その不合理不経済なところにポエトリーはあるが現代には少し不向きである...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...しかしパイプ道楽は自分のような不精者には不向きである...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...木活字の部分的な凹凸には不向きである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ここには不向きですよ...
豊島与志雄 「変る」
...そんなことは僕には不向きです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...良人としては不向きだね...
豊島与志雄 「反抗」
...美しいウイスキーグラスは私の焼酎にはちと不向きだった...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...この種の教育は不向きである...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...こういう仕事にはもっとも不向きな真名古捜査課長にそれを命じてしまった...
久生十蘭 「魔都」
...「でもあなたのお琴はひとに教えるには不向きだと...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「私はこういうことには不向きな人間だ」「此処だ」と周防が立停った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...見かけ倒おしの私には全然不向きな更生法なのです...
夢野久作 「スランプ」
...外国人は不向きかも知れぬ...
夢野久作 「暗黒公使」
...しかも長男が七つにもなる記者にとっては不向きであった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...若い矢代に不向きと気附いた様子も見え...
横光利一 「旅愁」
...夜襲には不向きな月夜だな……...
吉川英治 「三国志」
...「僧侶に不向きとあれば...
吉川英治 「新書太閤記」
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