...こういう仕事には不向きなのです...
江戸川乱歩 「影男」
...その体質の上からして女子は軍務に不向きである...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...どうも私はそういう学校というような所へ出て教師の役をつとめるなどということは私には不向きだと思います...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...経営難と闘いつつ不馴(ふな)れな家業を再興するのに不向きなことを考え...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「俳諧」のほうにはどうも不向きらしい...
寺田寅彦 「柿の種」
...戦争には不向きな性質だったと...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...そんなことは僕には不向きです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...良人としては不向きだね...
豊島与志雄 「反抗」
...この倨傲なる学徒には不向きであつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...日本の言葉はきたないから詩には不向きだと云うひともあるけれど...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...こういう仕事にはもっとも不向きな真名古捜査課長にそれを命じてしまった...
久生十蘭 「魔都」
...一体我々はどうも会議というものには不向きな国民である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「なぜ君はあとを言わないんだ? 君はあの男は小柄で悲劇には不向きだと腹のなかで言っていたじゃないか」これはまさしく私の考えていたことだった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...新設の工場が不向きだと云うことも確ですし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こういう問題は実は男たちには不向きなので...
柳田国男 「木綿以前の事」
...外国人は不向きかも知れぬ...
夢野久作 「暗黒公使」
...姓は楊(よう)、名は梨琴(りきん)といって、気のやさしい――その代り病身そうな細腰の美人だったから、激しい働きには、不向きだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この管区長には不向きであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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