...(これは或は僕等には寧(むし)ろ不名誉なことかも知れない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...彼はできる限り論争を避けようと務めたが結局やはり不名誉な禁錮の刑を宣告され...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...「そんな不名誉な話は無論する気遣いはありませんが...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...身内から不名誉な退学者が出たこと...
梅崎春生 「狂い凧」
...チロオヌと不名誉な協定をむすび...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その他たくさん不名誉な...
太宰治 「恥」
...この不名誉な英雄達を世間は頭から問題にしていない...
戸坂潤 「社会時評」
...容赦なく唾棄(だき)してきたことだろう! そういう不名誉な行ないを彼の面前でやってる友人らとは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...演劇は次第に純然たる芸術的品位を帯び昔日(せきじつ)の如く娼婦娼童の舞踊に等しき不名誉なる性質の幾分を脱するに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これは恥かしい事に父が楼主の方の味方をして勝たせた不名誉な事件だ...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...不名誉な犯行のごときは告白せずに墓場までもっていく人があると見なければならぬ...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...夫と称する人物は不名誉な経歴に終わりました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ジョージ卿以上にこんな不名誉な計画を語った人物はいない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ダッシュウッド家の不名誉なことをぶつぶつ言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...最も不名誉な形容詞を浴せられたことであった...
牧野信一 「ゼーロン」
...源氏が妻と認めての待遇をし出したと世間から見られるのは不名誉な気がして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不名誉なる放蕩の結果は彼をして其父の志に違ひ頼家の嫡子たる権利を失はしめたり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...仲介者はカイアエ君に手紙を送り「貴下が不名誉なりとせらるる所は我等の最早(もはや)立入るべからざる所に候(そろ)」と云つて其(その)任を辞した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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