...科学は不可知の領域を探求するものだ...
...彼の意図は不可知だった...
...人間の将来は不可知である...
...不可知の真実を追い求めるのは無駄だと思う...
...宗教的な信仰は不可知のものが多い...
...一通りや二通りの不可知じゃない...
芥川龍之介 「上海游記」
...劈頭(へきとう)第一に不可知的を説いているということを考えて...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...最も完全に冷静な不可知論者でさえ或る程度は人間である...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...形而上学的・不可知論的・物自体なるものはない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...空間の本質は(哲学的)物質(カントは之を不幸にも不可知論的な物自体の概念によって理解したから...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...不可見の或るもの不可知の或るものが...
豊島与志雄 「恩人」
...彼を支配した不可知な力も同じく急激なものだった……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ある不可知な輝き渡る何物かの目ざめである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...俺たちはその同じ不可知なもののために死んで行く...
中島敦 「狼疾記」
...どんな不可知の道を通って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...単に不可知的なるものは...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...たしかに彼のやうな男の生存をパツと剥ぎ奪つてしまふ不可知の装置が...
原民喜 「火の踵」
...「勿論、結果から見てのことだが、仮りに、どういう綿密な着想ではじめても、一見、不可知な、複雑極まる方法で試みても、一旦、事を行なってしまうと、事件そのものは非常に単純化され、些かの思惟も加えない、衝動的な犯罪となんら選ぶところのないといったものになってしまう...
久生十蘭 「悪の花束」
...どういう不可知な現象が隠されていようとも...
久生十蘭 「南極記」
...カントにおける不可知論といわれるものも...
三木清 「哲学入門」
...ところでクザーヌスその他の場合と近代の認識論上の不可知論の場合とでは相違がある...
三木清 「認識論」
...科學が必然的に手をふれ殘してゐる不可知界を指摘して...
宮原晃一郎 「科學的の神祕」
...すでに「レーモン・スボン弁護」の章でさんざん述べた懐疑論不可知論を補足している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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