...科学は不可知の領域を探求するものだ...
...彼の意図は不可知だった...
...人間の将来は不可知である...
...不可知の真実を追い求めるのは無駄だと思う...
...宗教的な信仰は不可知のものが多い...
...將に不可知の淵に投ぜむとするときに本能的に人の意志に閃く生への囘顧執着――この執着によつてあの言葉が生れたと見るのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...不可知のものは不可知とし祕密は祕密として己も體驗し又他にも體驗せしめることである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...わしはそれについては不可知論者じゃ...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...最も無味乾燥で最も不可知論的な心霊学や心理学の原稿を集めた小さな定期刊行物を発行するために使つていた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...科学は客観的な実在自身(それはそのものとしては不可知な筈だ)に基いて考察されるべきではなくて...
戸坂潤 「科学論」
...物質――物の本質・物自体・――は認識され得ない不可知論的概念ではあり得ない筈だ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ある不可知な輝き渡る何物かの目ざめである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その不可知の世界においては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...俺たちはその同じ不可知なもののために死んで行く...
中島敦 「狼疾記」
...不可知な世界は無論平凡に違(ちがい)なかった...
夏目漱石 「明暗」
...わたくしはこれらの魔法の糸によって不可知の深淵につながれたまま...
西尾正 「墓場」
...僕にとってあまりに巨大な不可知なものたち...
原民喜 「鎮魂歌」
...「勿論、結果から見てのことだが、仮りに、どういう綿密な着想ではじめても、一見、不可知な、複雑極まる方法で試みても、一旦、事を行なってしまうと、事件そのものは非常に単純化され、些かの思惟も加えない、衝動的な犯罪となんら選ぶところのないといったものになってしまう...
久生十蘭 「悪の花束」
...それは何か不可思議不可知な原因であろうか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あらゆる點に於て神祕な不可知の領域を擴げてみせるのではないかと思はれる...
宮原晃一郎 「科學的の神祕」
...モンテーニュは常に不可知論の立場をとる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに不可知の事柄はまったく我々の普通の推理を越えているので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すでに「レーモン・スボン弁護」の章でさんざん述べた懐疑論不可知論を補足している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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