...不可思議な魅力(みりょく)を添えるようだった...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...)それから不可思議な荘厳に満ちた一枚のルドンを思ひ出した...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...女にしては高く白い額に左右不揃いな眉(まゆ)が不可思議な魅力をたたえ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ある不可思議な恋情を抱いていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...わ・わ・わっ!わ・わ・わっ!という不可思議な叫喚を...
谷譲次 「踊る地平線」
...神が文明なるものに与えた複雑不可思議な運動によって彼の上を往来して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうして一種幻妙不可思議な怪現象を捲き起そうということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...神變不可思議な曲者の襲撃(しふげき)から護らうといふのですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この不可思議な出来事を目撃するとすぐその足で幸田節三の妾宅へ飛んで行き事細かにありし次第を耳打ちした...
久生十蘭 「魔都」
...一種不可思議な、うつとりさせられるやうな輝やきが、月の光りに加はつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...驚くべき不可思議な対比ではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...……前代未聞の恐ろしい殺人事件のあった家……四人の無疵(むきず)の死骸に護られた室(へや)……その四人を殺した不可思議な女の霊魂の住家……奇蹟の墓場……恐怖の室(へや)……謎語(めいご)の神殿……そんな感じを次から次に頭の中でさまよわせつつかちかちと歯の根を戦(おのの)かしていた...
夢野久作 「暗黒公使」
...不可思議な事実が曝露されまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...立証も実験もし得なかった脳髄の不可思議な機能を鏡にかけて見るように明白にされたのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...不可思議な昂奮に囚(とら)われつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...最も偉大不可思議なる神様達の因縁事でありますから...
夢野久作 「鼻の表現」
...曠野といふ曠野は悉く眼に見えざる不可思議なものによつてつゝまれてゐる...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...この怪事件は不可思議な栓を中心に渦を巻いているんだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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