...不可思議なギリシアも亦同じことである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...しかしそれらの西洋のかげにいつも目を醒ましてゐる一羽の不死鳥――不可思議なギリシアを恐れてゐるのである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...一度この不可思議な声を聞き...
江戸川乱歩 「悪霊」
...不可思議な大気のレンズ仕掛けを通して...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...昔ながらの彼の不可思議なる唯美(ゆいび)思想を語るのに...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...中央の卓子(テーブル)の周囲に行われているひとつの不可思議な光景が眼を打つのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...不可思議な受難の夜を...
谷譲次 「踊る地平線」
...クリストフはある不可思議な害悪に侵されてる部分にはいった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また不可思議な驚異であることか! そしてそういう気持からこそ...
豊島与志雄 「生活について」
...されど此(かく)の如く死したる典型の中(うち)歌麿はその技術の最も円熟したる時代にありては全く不可思議なる技能を以て能(よ)く個人の面貌の異なる特徴を描出(えがきいだ)し見るものをしてしばしばかの動(うごか)すべからざる典型の如何(いかん)を忘却せしむる事あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...一種不可思議なものがあった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...思つたこと――それは摩訶不可思議な...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...不可思議な現象のもう一つの例は...
武者金吉 「地震なまず」
...考えてみるとよほど不可思議なことである...
柳田國男 「垣内の話」
...現在私を支配している世にも不可思議な「死後の恋」の話を肯定して下さるお方があったら...
夢野久作 「死後の恋」
...彼女……姫草ユリ子の不可思議な...
夢野久作 「少女地獄」
...そんな不可思議な準備を頼むのか...
吉川英治 「三国志」
...人間と人間との言葉が言ひ表はすことのできぬ不可思議な大きな力や...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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