...不可思議なる混血兒であつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...茲に仏教特有の不可思議な...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...併し私は憑(つ)かれた様にその不可思議な世界に見入ってしまった...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...彼は何という不可思議な腕前を持っていたことであろうか...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...霊妙不可思議なる仏のことばだということです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...されど此(かく)の如く死したる典型の中(うち)歌麿はその技術の最も円熟したる時代にありては全く不可思議なる技能を以て能(よ)く個人の面貌の異なる特徴を描出(えがきいだ)し見るものをしてしばしばかの動(うごか)すべからざる典型の如何(いかん)を忘却せしむる事あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...そうして一種幻妙不可思議な怪現象を捲き起そうということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...今では玄妙不可思議な鼻観三昧の秘奥を知る人も甚だ少なくなってしまいました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...或はまた不可思議な自然の謎を解くための鍵のやうにも思つて居た...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...この不可思議なる現象に対する兼清博士の大講演などがあって聖寿万歳を三唱して解散する段取り...
久生十蘭 「魔都」
...すべての中でも最も不可思議なものなのだ! そして鬼神は彼の話を終えると...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「沈黙」
...不可思議な力を説明してゐるところを讀み...
堀辰雄 「手紙」
...不可思議な観測の器械を提げて...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...不可思議な現象のもう一つの例は...
武者金吉 「地震なまず」
...それは毎時(いつ)も彼女の胸をとおり過ぎる不可思議な或るいじらしい反抗であった...
室生犀星 「花桐」
...私達は歴史的推移の不可思議な命数のもとに...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...実をいうと不可思議な話である...
柳田國男 「地名の研究」
...不可思議な白昼夢は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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