...不可思議な魅力(みりょく)を添えるようだった...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...――万事はこの不可思議なる「通用」の上に懸っている...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...坂・植物・狭い大通り(メイン・ストリイト)・不可思議な活動常設館・両側の土産物店・貝細工・卓子(テーブル)掛け・西班牙肩絹(スパニッシュ・ショウル)・大櫛・美人画・闘牛士装束など...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼をもって不可思議な人物と見なし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...露西亜は欧米の都会に在ってさえ人々の常に不可思議なる国土となす所である...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...暗闇(くらやみ)に伴って起る人間の抵抗しがたい不可思議な威嚇(いかく)であった...
夏目漱石 「行人」
...けれども一度耳についたこの不可思議な音は...
夏目漱石 「変な音」
...不可思議な力を説明してゐるところを讀み...
堀辰雄 「手紙」
...夫人は例の不可思議な眼を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...不可思議なものを信じなかった...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...不可思議な出来事に対する私の昂奮を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...スッカリ吸い付けられてしまっていたせいかも知れない……その話の底を流るる形容の出来ない不可思議な真実性が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...絵巻物の白い処ばかりを呉一郎が凝視していたという……その不可思議な事実のホントの意味が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...不可思議な説明ぶりに...
夢野久作 「一足お先に」
...不可思議なものが存在する...
吉川英治 「折々の記」
...どう考えても不可思議な太刀」「お訊ね申されては恥かしい...
吉川英治 「剣難女難」
...この不可思議な状態は凡ての人々が余りにも多く経験するので...
蘭郁二郎 「息を止める男」
...ただそれが稀(まれ)に見る不可思議な犯罪だ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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