...不可思議な威嚴が見えたのでございませう...
芥川龍之介 「地獄變」
...彼等とは全く相離れた一種の霊妙不可思議なものの如くに思ひ込んで居たのである...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...卓上電灯を半暗にして不可思議な舞踏交響楽がはじまり...
谷譲次 「踊る地平線」
...新しい不可思議な色彩が君のまえにある...
谷譲次 「踊る地平線」
...一度ならず彼のために働いてくれたあの不可思議な友が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人をひきつけまた恐れさする不可思議な問題...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ゆうべの不可思議な出来事を思ひ出して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その半(なか)ば開かれた不可思議な深みを測(はか)り得ぬうちに再び閉ぢられてしまふもの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...世にも稀なる不可思議な物語を始めるのです...
牧野信一 「青白き公園」
...且(か)つ不可思議な事実であろうことを信じます...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...彼女……姫草ユリ子の不可思議な...
夢野久作 「少女地獄」
...おもしろい、不可思議な、無量無辺の塵だ...
夢野久作 「塵」
...暗いうちに起った不可思議な...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その深刻不可思議な体験を御自身に思い出されたものでなければ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...不可思議な昂奮に囚(とら)われつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...不可思議な一種の狂人だ...
横光利一 「書翰」
...ある不可思議な未来に対する論法をひっ下げていることだ...
横光利一 「夜の靴」
...不可思議なる夜の底に沈まれてあったのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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