...自己を求めて不可得...
種田山頭火 「一草庵日記」
...朝湯――殊に温泉――は何ともいへない心持だ、湯壺にぢと(マヽ)してゐる時は無何有郷の遊び人だ、不可得、無所得、ぼうばくとしてナムカラタンノウトラヤヤ……...
種田山頭火 「行乞記」
...正法眼蔵啓迪「心不可得」の巻拝読...
種田山頭火 「行乞記」
...欧陽修(おうやうしう)のある大官のことを記した文章の中に『願為尋常無間之人又不可得』と書いてあるのを覚えてゐるが...
田山録弥 「生滅の心理」
...其餘旁國遠絶不可得詳...
陳壽 「魏志倭人傳」
...心は三世にわたって不可得(ふかとく)なりとあった...
夏目漱石 「坑夫」
...不可得(ふかとく)と云うのは...
夏目漱石 「坑夫」
...金剛経にある過去心(しん)は不可得(ふかとく)なりといふ意義にも通ずるかも知れない...
夏目漱石 「点頭録」
...然若其形状、則不可得而知...
西周 「靈魂一元論」
...内亦不可得であり...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...人生は遂に不可得(ふかとく)なり...
二葉亭四迷 「平凡」
...而雪不可得...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...殆ど不可得(ふかとく)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...われその心理上に不可得なることを知ると雖...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...その留守に私は道元の「心不可得」の部を読む...
横光利一 「夜の靴」
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