...これではまだ不十分なんだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...日本のような外国書籍の供給が不十分な国では...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...これに関する周知のケーニヒの説明の不十分なことはだれしも同感であったらしい...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...併し又歪曲や誤謬の指摘だけでは批判としても不十分なのであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...然るに此説は邪馬臺が筑紫に在りしを證するには不十分なり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...医学的な考えの基礎は不十分な経験主義にあるという事実を再び強調することになる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...精神の意味における靈魂の不死性の觀念は人間學的に誤れる乃至甚しく不十分なる理解に基づくといふべきである...
波多野精一 「時と永遠」
...つまり不十分な寝場所と暖房とについては...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...この答えでは不十分なのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...が、骨の細い、そして筋肉あるいは脂肪質の異常に多い人の場合には、不十分なのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...主人は彼らに全く不十分な手間賃を支払うか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...労働者の名目労賃の騰貴にもかかわらず彼が不十分な生活資料しか得られないという事実によって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それだけではまだ不十分なので...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...設備の不十分な下請け工場の簇出と不熟練工の圧倒的多数という条件は...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...こんなふうに不十分なお暮らしをあそばすのを拝見しておりますと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...翁の新しい医学の上の智識には頗(すこぶ)る不十分な処がある...
森鴎外 「カズイスチカ」
...不十分ながらそれを説こうとしたものであった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...その基金が不十分なために租税を支払い得ない所の労働者の負担に課せられる租税部分が引き出されるのは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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