...自分自身の上に最も痛切に歸つて來るやうな不利益な武器を用ゐたのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...競争上遙に不利益な位地にあつた源氏が...
丘浅次郎 「人類の将来」
...其他なほ種々の不利益なことが必然に附帯して来る故...
丘浅次郎 「人類の将来」
...吾人は我歴史に於て半屬の不利益なる經驗せり...
竹越三叉 「深憂大患」
...ルクレチウスが今の科学に照らして最も不利益な地位に置かれるのは...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...往々日本を誤解して日本に不利益なる報告を本國に送るものなしとも限らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の上政府と衝突して解散を重ぬるは国家の不利益なりと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...道庵先生の手錠について不利益なことが一つありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたがたに不利益な事を私が強いて主張したって仕方がありません」「そう理屈をいわれると困る」父は苦い顔をした...
夏目漱石 「こころ」
...無論その不利益な方面を代表するのが僕なのだから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その或物がまた必ず自分に不愉快なもしくは不利益な形を具えているに違ないという推測にも支配された...
夏目漱石 「道草」
...自己に不利益な供述を強要されない...
日本国 「新憲法の解説」
...主人の不利益なことを言つてくれさうもなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこに甚だ不利益な事実が曝露して来た...
浜尾四郎 「正義」
...一人にして二人前の勤めを勤むるの責(せめ)に当たるは不利益なるが如くなれども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...また慎慮と先見とは不必要な徳性でもなければ不利益な徳性でもないことを...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...そしてもし政府により彼が最も不利益な貨物をもって購買をなすの余儀なきに至らされるならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...そしてこの不利益な交換は自己自身の行為の結果たるものである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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