...他人が眞相を誤解することを――若しくは不利益なる眞相を看破することを恐れるからである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...無論自分に不利益な感激でない事は...
石川啄木 「雲は天才である」
...二人の間に不利益な...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...然し乍ら今日では不利益なる職業と見らるゝだけであるが...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...極めて不利益なことである...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...各個体が自己一身のためにはかえって不利益な性質あるいは構造を備えていることがある...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...一方から考えてみると全団体のためにはずいぶん不利益なことである...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...かえって不利益なことが起るからであろう...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...ポルトガル遠征のときのように外国遠征は困難で不利益なことがわかったのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...これから修業しようという弟子側に取っては不利益な規約ばかりである...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...こういう殿下に不利益なことは...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...人から何か自分に不利益な誤解を受けて...
寺田寅彦 「笑い」
...往々日本を誤解して日本に不利益なる報告を本国に送るものなしとも限らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...無論その不利益な方面を代表するのが僕なのだから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自己に不利益な供述を強要されない...
日本国 「日本國憲法」
...主人の不利益なことを言つてくれさうもなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...横枕は多くは日射の十分でない若干不利益な地面に相違ない...
柳田國男 「地名の研究」
...また慎慮と先見とは不必要な徳性でもなければ不利益な徳性でもないことを...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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