...「彼はプレッシャーに弱いので、やりたがらないという風に出来不出来を言っています」...
...親類の不出来(ふでか)しを面白がったように見える...
泉鏡花 「婦系図」
...そういう部分はむしろはなはだ不出来でありまた話の結末もいっこう収まりがついていない...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...出来不出来は別として...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...「そも、過ぎつ年、逝(ゆ)きし頃――この前、黒船の参りました時、憶えもござりましょうが、三田は、薩摩の御邸で、夜を徹しての、能狂言、謡の声も、晴れ晴れと、鼓の音も、ぽんぽんと、それで、すっかり、附近の町家は、落ちつきまして、御門の前へ、朝になると、大きな膏薬、はがしてみると、その下に、天下の大出来物、と、書いてあったと、この時の、大出来者島津斉興が、今も猶大出来者か、或いは又、大不出来か、ちらり、ほらりと、雨夜星、琴平湯の、浴槽(ゆぶね)にて、弁慶床の店先にて、人の噂に聞きつらん...
直木三十五 「南国太平記」
...不出来ともなんとも申しわけをするのではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...その代り絵の出来が悪いと勘弁しないぞ」「それじゃ御免蒙(こうむ)ります」「何?」「出来不出来は臨本(てほん)次第で...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...その出来不出来は...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...それは私が自分の宿題の最後の方がすこし不出来なことを考えているせいだったのだ...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...奴は不出来な作品に数十万ポンドも無駄使いしたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...出来不出来は別として...
三木清 「読書遍歴」
...ちょっと不出来な箇処は何度でも縫いなおさせた...
「一本の花」
...あれからのちは涙で私の視力も曖昧(あいまい)なんですから不出来にばかりなりましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(c)だから我々の持っている古書は一番不出来なものではあるまいかと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もし不出来だったらそれを口実に殺しておしまいなさい...
吉川英治 「三国志」
...不出来な箇所があろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんな不出来な伜(せがれ)の手を取って拝むやつがあるものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...例にない不出来と思われた読者もあったろうと思う...
吉川英治 「随筆 新平家」
...引っこみのつかない不出来だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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