...彼は不具者で、車椅子を使っています...
...不具者に対する差別は許されない...
...不具者にとって、階段よりエレベーターの方が使いやすい...
...不具者に配慮したバリアフリーの施設が増えてきている...
...不具者手帳を持っていると、いろいろな優遇が受けられる...
...こんな調子で無造作に不具者の宣告を与えられてしまった...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...泥棒と云ふ烙印を押されて絶えず『道徳的不具者』と云はれてゐる...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「子供の保護」
...少年犯罪者でも不具者の子供達と同様に罰したり烙印を押したりする事の出来ないと云ふ事を彼女に話した...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...それまでは傍目(わきめ)もふらず急いでいた不具者が...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...その前日も翌日もそんな不具者が出入口を通った様子がないのです...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...何ぼ不具者だって...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...不具者の肩を掴(つか)んで自分の方へ向けると...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...不具者(かたわ)の人間見たようだって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いつ不具者になるかわからぬ状態であつたし...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...怪我をして出血してそうして不具者などになるのは...
太宰治 「人間失格」
...誰が不具者の友達なぞに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...全く武力のない不具者であるから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...二十歳を越えると、世間では、不具者じゃとか、疵物じゃとかと申すのが慣わし故、なかなか嫁入口が、あるまいが――」「御家老様が、何んとか――町人のところへと、いつか仰しゃりましたが」「そうそう、あの話は、そのままになっているが――のう、綱手――百城様のような方が、味方なら、そちゃ、何んとしやるぞ」綱手は、少し赤らみながら「百城様?――さあ」「嫌いではないであろうの」「ええ」「益満様とは?」「そりゃ」「百城様」「やさしゅうて、真実のありそうな――然し、明日立って、何時お帰りになるか、安否を知りたいし――綱手、大事の前ゆえ、よう心してたもれの」「はい、もう、更けましたゆえ、お眠(やす)みなされませぬか」「眼が冴えて、何んとなく胸苦しゅうて」「妾も――」「御無事であればよいが――」「さっきから祈っていました」「もしものことがあっても、取乱したり、悟られたりすまいぞ」二人は、夜具の中で囁き合った...
直木三十五 「南国太平記」
...この不具者(かたわもの)に先(せん)を譲って...
中里介山 「大菩薩峠」
...藤木だってやっぱり不具者じゃないか...
平林初之輔 「二人の盲人」
...かの跛者や盲人の如き不具者よりもなお他国へ赴いたことが少なかったのではないか...
穂積陳重 「法窓夜話」
...「私がこんな不具者になったらどうだろう」と言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...良人はろくな手柄も立てないうちに戦場で足腰も立たないような不具者になってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
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