...遺伝的義勇隊を募(つの)る※健全なる男女の河童よ※悪遺伝を撲滅(ぼくめつ)するために不健全なる男女の河童と結婚せよ※僕はもちろんその時にもそんなことの行なわれないことをラップに話して聞かせました...
芥川龍之介 「河童」
...頽唐的なる不健全なる傾向が日一日若い人達の心を侵蝕しつゝあるといふ事を指摘したまでゞある...
石川啄木 「女郎買の歌」
...その不健全な状態を昂進(こうしん)すべき色々の手段を採って得意になるとしたら...
石川啄木 「性急な思想」
...またかかる不健全なる思想は...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...その癖不健全なる娯楽には随分憂身(うきみ)を窶(やつ)して...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...傲慢偏僻(ごうまんへんぺき)にして不健全なる愛国心はいかにして生じたるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...不健全な文明にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...陸軍の方の『独立家屋』なんていう変な飜訳や、死にかかった病人の脈搏みたいな韻律(リズム)の詩や、不健全な読書や、芝居や球突や、それから、多くは猫の生活、そんなのが、仕事と云えるものかね...
豊島与志雄 「野ざらし」
...一群の植物を生じた不健全な接木(つぎき)であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...岩層の中に最も不健全な坑道を当時掘った者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私は不健全な江戸の音曲(おんぎょく)というものが...
永井荷風 「日和下駄」
...すべての不健全なもの...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...人間の心理には不健全な病的なものを喜ぶ傾向は...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...不健全な親孝行を感じた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...不健全な鼓動の音――などと彼は...
牧野信一 「山を越えて」
...密集せる人口と不健全な不十分な食物を数えるべきであるというのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...主語(集合的な)を抹殺してしまおうとする不健全なものに抗して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...気分が悪いと言ったって胃腸の不健全な人なら気候の変化に感じて頭痛のする事もあろうが和女ほど強壮な人は滅多にない...
村井弦斎 「食道楽」
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