...三十一文字といふ制限(せいげん)が不便な場合にはどし/″\字あまりもやるべきである...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...色々不便なところが出來て來た樣なものだ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...いちいち掛けておいたのではたいへん不便なせいであろう...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...さけるのにはたいへん不便なところだった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...不便な場所の店ならば...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...なぜ故郷でも何でもないこんなお墓詣りをするのに不便な逗子あたりの...
橘外男 「逗子物語」
...「こんな不便なところで...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...なんとなしに不格好に見えるのはやはり現在の地球上に支配する環境の中で生活するのに不便なようにできているのではないかと思われてくる...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...京阪神及縣内の交通不便な僻地から隨分澤山集つて居る...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...そういう些細な不便などは問題にならぬほど...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...不便な事さ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...雲深き越の国なる関の湯に柄杓を持ちて人通ひけり関温泉はスキイ人のみが知る不便な山の上の昔風の温泉で私は行つたことがないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...不便なことも不便なので...
堀辰雄 「菜穂子」
...「植物研究雑誌」の創刊私は自分で自由にできる機関誌がなければ不便なので...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...不便な所で荷を車で出す道さえありません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そのうえ国のはてともいうべき不便な土地で...
山本周五郎 「さぶ」
...どんな水の不便な所でも...
吉川英治 「平の将門」
...第一服装からして不便な事はお話になりません...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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