...クラカウでは万事に不便なので...
石原純 「キュリー夫人」
...鹽原は交通が不便な爲め今のところ二度と來るつもりはないから...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...お得意先に御不便なこともあろう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...脱衣所が不便なばかりに充分に楽しめなかったとしたら残念であろうと思えたから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...不便な場所の店ならば...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「こんな不便なところで...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...今とは違(ちが)って交通の不便なあの時代に...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...そんな不便な土地でありながら大きな酒造家である...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...何しろ不便なところですから...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...しかし交通の不便なところだけに旅客を不愉快にさせるやうないやな気分はない...
田山録弥 「町」
...魚類が不便なので...
豊島与志雄 「食慾」
...電線を引くに不便なりとて遠慮会釈(えしゃく)もなく路傍(ろぼう)の木を伐(き)り...
永井荷風 「日和下駄」
...わざわざこの不便な村同様な田舎(いなか)へ引込んだのである...
夏目漱石 「門」
...相変らずの不便な山の中で...
堀辰雄 「卜居」
...豊前(ぶぜん)宇佐郡津房(つぶさ)村大字板場字芥神肥後玉名(たまな)郡東郷村大字米渡尾字芥神これらのアクタ神もまたアクタの地の往来に不便なのを利用していわゆる道妨ぐる神となり...
柳田國男 「地名の研究」
...まず最初のコタツはこれくらい不便なものであった...
柳田国男 「雪国の春」
...ともあれ、最前の人々は、香山半太夫、内海孫兵衛丞(うつみまごべえのじょう)をはじめ、その年配なり重々しさから見ても、皆、然るべき位置の藩士達であるのに、年に一度の寄合という会場の席を、こんな不便な、田舎びた所まで、わざわざ持って来るとはおかしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もしかかる形象が使用上においても大なる不便なく作り出されるならば...
和辻哲郎 「孔子」
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