...聊かの御不例に忌まはしき御身の後を仰せ置かるゝとは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...将軍家俄かに御不例...
太宰治 「右大臣実朝」
...三日、癸未、晴、寅剋御不例御減、御夢想の告厳重と云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...将軍家聊か御不例に依りて御出無し...
太宰治 「右大臣実朝」
...将軍家御不例の後...
太宰治 「右大臣実朝」
...ナリン太子殿下横浜御出航以来御不例予(かね)テ船医ニ於(おい)テ流行性脳脊髄膜炎(のうせきずいまくえん)ト診断船中ニ於テ御加療中ノ処病勢御険悪発熱三十九度五分囈言(げいご)アラセラレ...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...天皇陛下御不例(ごふれい)の発表があった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...或時は不在或時は多忙或時は不例(ふれい)或時は来客中とばかりにて遂に望の叶ふべき模様もなかりけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...「御毒見番武田幾之助(たけだいくのすけ)、俄(にわ)かの腹痛に苦しみ居ります」「何?」「御膳部に何にか良からぬ物を入れた者があるかと存じます」「馬鹿な」「此程より、殿御不例も、何様以(もっ)て疑わしき事にござります」「つまらぬ事を申すな、――幾之助の腹痛は時候中(あた)りでもあろう、深く詮議して、罪の無い膳部係の者を陥れてはならぬぞ」水野越前は、さすがに箸を捨てましたが、その上の追及を好まない様子です...
野村胡堂 「礫心中」
...……ステファン五世の不例を口実にして...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...同書に「御出張先より御不例被為在候」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御不例といううわさであったから...
吉川英治 「江戸三国志」
...ご不例(ふれい)久しきにわたっておったが...
吉川英治 「三国志」
...ごゆるりと」――執権御不例と一般にまで...
吉川英治 「私本太平記」
...御不例と公表したのは...
吉川英治 「私本太平記」
...執権どのの御不例もだいぶお久しいようですが」義貞が...
吉川英治 「私本太平記」
...お急ぎにはおよびません」「なんで」「またも帝のご不例か...
吉川英治 「私本太平記」
...きけばお上にも御不例とか」「いや...
吉川英治 「私本太平記」
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