...ほんとに思いきって不仕合わせな人はこんな事をつべこべと口になんぞ出しはしませんわ...
有島武郎 「或る女」
...一筋に思うその心が君を不仕合わせにするのだ...
伊藤左千夫 「廃める」
...あり難(がと)うござりますそのお言葉を伺(うかが)いました嬉しさは両眼を失うたぐらいには換(か)えられませぬお師匠様や私を悲嘆に暮(く)れさせ不仕合わせな目に遭(あ)わせようとした奴(やつ)はどこの何者か存じませぬがお師匠様のお顔を変えて私を困らしてやると云うなら私はそれを見ないばかりでござります私さえ目しいになりましたらお師匠様のご災難は無かったのも同然...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...僕は何ちゅう不仕合わせな男でしょう」と...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...自分はこんな体になったのん不仕合わせやとは思うけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...僕とこよりも一つ不仕合わせや...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...あなたは本当に不仕合わせな方よ」とマリヤ・コンスタンチーノヴナは泣き出しそうになるのをやっとこらえながら溜息をついた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...不仕合わせな青年でさ……」『いや...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この不仕合わせな娘はもうこの半年ばかり歩くことができないため...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...……あの不仕合わせな人を卑しめたようなところはないかしら……だって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...さっきあなたはこんなことを聞きましたね――僕たちがあの不仕合わせな人の心をあんな風に解剖するのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...不仕合わせとちゃんぽんだってけっこうじゃないか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ちょうどきょうぼくのみた不仕合わせな女のように...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...お前はおれを不仕合わせな人間にすることになるんだ! お前はあれがどんな女か知らないけれど……もうこれ以上いわん! お前は何か変なことを考えているのかもしれないが……しかし...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...私たちが不仕合わせで死ぬのをご覧なさるという苦しみは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「まあ不仕合わせな女(ひと)ですこと!」とアルノー夫人はまた言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あんまりいろいろな不仕合わせが続きましたので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「あれからずっと不仕合わせつづきでね...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
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