...一筋に思うその心が君を不仕合わせにするのだ...
伊藤左千夫 「廃める」
...また時が過ぐればその不仕合わせがかえって幸福ともなる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...順慶の言葉の中にある「不仕合わせなお身の上のこと」とは何を意味するのであろうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ずいぶん世間には不仕合わせな妻も多いことだし...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あなたが不仕合わせでみじめで向う見ずな方なので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...不仕合わせな青年でさ……」『いや...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...子供のころから絶えずおびえてばかりいたこの不仕合わせな若い女は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...不仕合わせだっただけなの...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたしは本当に不仕合わせですわ!」「いったい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この人はいま病身な子供たちと気ちがいのお内儀(かみ)さんという(たしかそんな話でした)不仕合わせな家族をかかえて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あなたの不仕合わせな境遇も何もかも聞いたので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...さっきあなたはこんなことを聞きましたね――僕たちがあの不仕合わせな人の心をあんな風に解剖するのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...不仕合わせな一家の父親に二十万フランぐらいは出してくれてもよさそうなもんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「私はごく不仕合わせで貧乏で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女は不仕合わせな女で一度嫁(とつ)いだが夫に死なれたので...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...何のためにこの子までを不仕合わせにするんだろうねえ...
宮本百合子 「「インガ」」
...三人にとって何たる不仕合わせであったろう...
宮本百合子 「「うどんくい」」
...どんなにお関にひどくされたって不仕合わせだって...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
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