...牛込や神田には向かんが本所、下谷、小石川の場末、千住(せんじゆ)、板橋辺(あたり)で滅法売れる、胼(ひゞ)あかぎれ霜傷(しもやけ)の妙薬鶴の脂、膃肭臍(おつとせい)の脂、此奴(こいつ)が馬鹿に儲かるんだ...
内田魯庵 「貧書生」
...下谷、浅草両署からは千住方面へ、小石川、本郷両署からは板橋方面へ、それぞれ数十名ずつを急派した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...墓は下谷区入谷(いりや)町静蓮寺にございます...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...下谷の姪光代絵葉書を寄せ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...やがて下谷の山崎町の太郎稲荷(たろういなり)のところまで来てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一九一二(明治四十五・大正元)年 二月、根岸養生院を退院し、東京下谷に滞在...
長塚節 「長塚節句集」
...下谷の方へたどり乍ら...
野村胡堂 「悪人の娘」
...「近頃下谷中の古道具屋から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下谷(したや)浅草から神田小石川へかけて二三十軒も荒らし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何んだ、あの話か、切られた毛が見付かつたところで、元のお北の頭へ生やすわけにも行くめえ」「仰せの通りですがね、暇にあかして、神田、下谷、淺草のかもじ屋を搜して歩くと、ツイ眼と鼻の岩井町に、お北の毛に違ひないかもじがありましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丸の内をとりまく個所は西洋建築でよいとして、日本橋ツ子よ、京橋ツ子よ、そして淺草、下谷の人々よ、安いコンクリートまがひをやめ、耐火、耐震、防空の強かりしたものを建てて、その表面は、黒壁の店藏造りにしませんか...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...この下谷お数寄屋町の富豪...
林不忘 「あの顔」
...現に下谷仲徒士町(したやなかかちまち)に住してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...武鑑は二年前丁巳に至るまで宗家の「御寄合医師、池田瑞仙」と共に、分家の「御目見医師、下谷三枚橋、池田瑞長」を載せてゐて、前年戊午以後には復(また)分家を載せない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...下谷の大茂(だいしげ)という待合で遊ばれる...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...それまで下谷から浅草...
山本周五郎 「桑の木物語」
...下谷の溝店(どぶだな)で売卜者(ばいぼくしゃ)というと...
吉川英治 「江戸三国志」
...ただ今のご宿所は?」「一月寺(げつじ)関東の支配所」「アア下谷の虚無僧寺でござるか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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