...当時の欧化は木下藤吉郎が清洲(きよす)の城を三日に築いたと同様...
内田魯庵 「四十年前」
...その木下藤吉郎は後に豊太閤となった...
海野十三 「第四次元の男」
...すると木下藤きちろうどのがむかえに出られて若君をうけとられ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...木下藤吉郎秀吉が信長の草履取(ぞうりとり)となって草履を懐(ふところ)に入れて温(あたた)めた事をきい/\声で演説した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...だが、もう一ぺん、その人の名を言ってみて下さい」「木下藤吉郎と申します」「は、は、は、何を言われる、木下藤吉郎、それは太閤秀吉の前名ではござらぬか」「別に、こちらの方では、太閤と申しましたか、秀吉と申しましたか、そのことはわたくしたちはよく存じませぬが、わたくしの従妹の連合い木下藤吉郎がたいそう出世を致しまして、只今、あの江州長浜で五万貫の領分をいただいているのは確かなのでござります、そこへ、わたくしはこの子を連れて、尾張の中村から訪ねて参る途中なのでござります」賢母らしい人は信じきって、こう言うのですから、義理にも冗談とは受取れないので、ばかばかしいと思いながら、覆面の黒い姿はそのままでもう一歩進んでみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...又本途に就き遂に二里広島城下藤屋一郎兵衛の家に次(やど)る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...厩衆の木下藤吉郎でござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...今日よりは木下藤吉郎が代って奉行いたす...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下藤吉郎ともうす者……至って小身者の由ですが...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝三郎はもちろんその中にいたが、最も光栄に感じたのは、木下藤吉郎で、彼もその中に選ばれていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふしぎや寧子が生家とも同苗(どうみょう)の木下藤吉郎...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下藤吉郎となんいう男じゃげな...
吉川英治 「新書太閤記」
...先鋒(せんぽう)は案内者として木下藤吉郎の兵約一千...
吉川英治 「新書太閤記」
...五日前から参戦した木下藤吉郎であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここには木下藤吉郎がいるものを...
吉川英治 「新書太閤記」
...横山の木下藤吉郎どのが...
吉川英治 「新書太閤記」
...当年の木下藤吉郎などもまた...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...まめに足を運んで来る木下藤吉郎という男だった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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