...椰子の下葉は、精一杯に開いて、項垂れがちである、中の葉は前後左右、出來得るかぎり、支(わか)れてゐる...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「椰子の樹」
...夜ふけて林檎の下葉がくれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...無花果の上葉から下葉へと飛び下りました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...草といふ草の下葉には...
薄田泣菫 「独楽園」
...夏蚕(なつご)で下葉からもぎとられて行つた桑は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...萱や篠や薄が樹の枝の下葉とまじり合つて斜にさし込んで来る日影と促迷蔵をしてゐた...
田山録弥 「草道」
...蓮華(れんげ)つゝじは下葉(したば)から色づき...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今しも日ながの手すさびに山百合を生くとて下葉(したば)を剪(はさ)みおれる浪子は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...筵の先には亂雜に手を建てた隱元(いんげん)が下葉は黄色に枯れて莢はまだなつて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...青菜(あをな)の下葉(したば)はもうよく/\黄色(きいろ)に枯(か)れて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...暑(あつ)いさうして乾燥(かんさう)の烈(はげ)しい日(ひ)がそれを憎(にく)んで硬(こは)い下葉(したば)をがさ/\に枯(か)らした...
長塚節 「土」
...軈(やが)て飛沫(しぶき)を作物(さくもつ)の下葉(したば)に蹴(け)つて...
長塚節 「土」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...◇畑たたきたたき土用かと聞けば土用だ土用だと麻がいふた◇麻の下葉が落ちよと枯りよと土用に刈らりよか麻の木を岩島からは対岸の山がせまつて来て...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...この茎から地下葉が重りつつ生じている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...君し来(こ)ば手馴(てな)れの駒(こま)に刈り飼はん盛り過ぎたる下葉なりともとても色気たっぷりな表情をして言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...蔭(かげ)ひろみ頼みし松や枯れにけん下葉散り行く年の暮(くれ)かな宮がこうお歌いになった時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...草むらの底のほうは下葉が落ちつくしてがらんどうになり...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
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