...○弘智法印(こうちはふいん)弘智法印は児玉氏下総国山桑村(やまくはむら)の人なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そこは下総国(しもうさのくに)岡田郡(おかだごおり)羽生村(はにゅうむら)であった...
田中貢太郎 「累物語」
...四下総国小金(しもうさのくにこがね)ヶ原(はら)では...
中里介山 「大菩薩峠」
...下総国小金ヶ原の一月寺というのへ行っておりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞き捨てにして徐々(そろそろ)と前へ歩んで行くから、高部もいささか張合いが抜けて業(ごう)が煮え、「生国(しょうごく)と姓名を名乗らっしゃい」高部はまたも竜之助の肩をこづき立てましたから、竜之助が、「生国は下総国、猿島郡(さしまごおり)」と何のつもりか出鱈目(でたらめ)のところを述べると、この時まで、後見役気取りで、あとについて来た三人のうちの仏頂寺が、急に二人の横を摺(す)り抜けて前へ出てしまいましたから、高部はちょっとその挙動を怪しみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...下総国大貫村にお里という美しい娘があり...
正岡容 「我が圓朝研究」
...井上は下総国高岡の城主である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...下総国成田山不動尊...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二十一年磐が下総国佐倉に徙(うつ)つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...香以は下総国千葉郡寒川の白旗八幡前に退隠した...
森鴎外 「細木香以」
...下総国(しもうさのくに)佐倉(さくら)の城主堀田(ほった)相模守(さがみのかみ)正順(まさより)の臣...
森鴎外 「渋江抽斎」
...妻は下総国(しもうさのくに)佐倉の城主堀田(ほった)相模守正愛(まさちか)家来大目附(おおめつけ)百石岩田十大夫(いわたじゅうたゆう)女(むすめ)百合(ゆり)として願済(ねがいずみ)になったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...下総国高岡の城主井上(いのうえ)筑後守正滝(まさたき)の家来鈴木伯寿(はくじゅ)の子である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...成器さんは下総国市川町(いちかわまち)に住んでいて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...下総国の縄手(なわて)の住人で河内守(かわちのくに)永国(ながくに)という者だという...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...新皇が即位されながら、王城の地も定まらないでは」「いや、王城は、下総国、亭南の地とする...
吉川英治 「平の将門」
...この下総国へ流されて来ましたが……常胤様のお情けによって...
吉川英治 「源頼朝」
...一足先に死出の山路でお待ちしておりまする」通夜童子(つやどうじ)一そこは下総国(しもうさのくに)行徳村からざっと一里程ある寒村だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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