...悉(ことごとく)下等なものばかりだった...
芥川龍之介 「上海游記」
...人間の下等な起原を立証する図画を使用した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そんな下等な馬鹿らしい遊びが出来るものでない...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...一方にはタコや水母(くらげ)のような相変らず下等なものもいるし...
海野十三 「海底大陸」
...下等な醜い男になってしまったのだと...
太宰治 「帰去来」
...下等な酒など飲みながら...
太宰治 「美男子と煙草」
...人間の中で一ばん下等な...
ボードレール 富永太郎訳 「道化と※[#濁点付き片仮名ヰ、1-7-83]ナス」
...覚えたての隠語やまた下等な言葉まで交え...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大部分は国民のもっとも下等な分子から徴集されてるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...成り上がりの下等な人々と零落した知識ある人々とからできてる不純な階級に属するものであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...高等なものと下等なものまず意識の三分を最もはやく試みたのはプラトンである...
中井正一 「美学入門」
...だから蠢めいているなどと云う下等な動詞は浩さんに対して用いたくない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...この御婆さんはけっして下等な人でない...
夏目漱石 「倫敦消息」
...滑稽中の下等なる一部分を得たるに過ぎず...
正岡子規 「古池の句の弁」
...此等の下等な見世物的苦行者の目的とする所は...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...人を驚かす材料に自分の一番大切な人を使って居たと云う事が非常に下等な恥かしい事に思えたので暗闇に座って此上なく改まった気持で...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...人民どもの下等な暮しを真似してごらんになるのが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...下等なものという聯想(れんそう)を与えました...
柳宗悦 「民藝とは何か」
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