...下歯をガクガクと震わせながら...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...今年はもうすぐ下歯が二枚ぬけるだらう...
種田山頭火 「其中日記」
...その下歯の、犬歯の前に一本、黒い齲歯(むしば)があった...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...而も下歯が上歯の奥にはいり込んで合さるということがなかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...上歯の先端と下歯の先端とがいつもかち合っていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...この糸切歯から一枚飛んだ奥の下歯が...
豊島与志雄 「理想の女」
...上歯と下歯とがかち合って先端で平らに合さってるために...
豊島与志雄 「理想の女」
...その次は吉沢といふ下歯が上歯にかぶさつた正直者で...
中勘助 「銀の匙」
...こうやると大抵動くぜ」と下歯を指で動かして見せた...
夏目漱石 「門」
...ざらざらした親指を相手の頬と下歯齦(はぐき)にかけただけで...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...わざわざ上歯と下歯とを離すには当らないような言葉を口にした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...翁の上顎の義歯(いれば)が外れ落ちてガチャリと下歯にぶつかる事が度々であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...かれは上わ歯、ここは下歯だ...
吉川英治 「新書太閤記」
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