...どうも下手な絵描きの描いた馬上の鍾馗だといっていました...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...下手な調子で銅鑼聲(どらごゑ)を張りあげ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「女には男の機嫌を取るのに下手なのが多いでしよう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これからの僕の下手な話が...
海野十三 「恐しき通夜」
...ついこんな下手なことを云ってしまった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...「下手な酒より泡盛の方がうまい」アパートの付近(そば)に...
高見順 「如何なる星の下に」
...あんな岩島みたいな下手な気取りかたなんか...
太宰治 「斜陽」
...妹の苦しみを見かねて、私が、これから毎日、M・Tの筆蹟(ひっせき)を真似て、妹の死ぬる日まで、手紙を書き、下手な和歌を、苦心してつくり、それから晩の六時には、こっそり塀の外へ出て、口笛吹こうと思っていたのです...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...かつていった如く下手ながら撃剣は少々稽古していたなれども...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...庭木の中で鶯(うぐいす)が折々下手な囀(さえず)りを聴かせた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...自分の下手な地獄極楽の活人形と並べて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まんざら忘れたわけじゃないでしょう」「フーム」「あの下手な尺八が弔(とむら)いの足しになると思っているところが臆病馬吉じゃありませんか」「それから」「馬吉の尺八友達で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まんざら忘れたわけぢやないでせう」「フーム」「あの下手な尺八が弔(とむら)ひの足しになると思つてゐるところが臆病馬吉ぢやありませんか」「それから」「馬吉の尺八友達で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下手な謠(うたひ)を始めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下手な發句ばかり並べて喜んでゐる――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...帰参の福運を目の前にして下手な蹴(け)つまずきをやっては詰らないし...
吉川英治 「剣難女難」
...下手な真似をすると...
吉川英治 「三国志」
...親方の仕打ちがどんなものだったかも――(俺は芸が下手なんだ)(俺は醜い男なんだ)薄暗い小屋の片隅で...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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