...どうしてこんなに自分を語るのが下手なのだらう...
太宰治 「道化の華」
...評判の悪いのが宣伝の下手なせいかどうかは今問わぬとして...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...隨分下手な字が書いてある...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...下手ならいくら鉄砲が好くったって取れないさ」「じゃ小父さんこれで雀打ってくれる? これから宅(うち)へ行って」好い加減をいうとすぐ後(あと)から実行を逼(せま)られそうな様子なので...
夏目漱石 「明暗」
...そのお米をこぼすやうな下手なになひ手ではないつもりだつたのです...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...下手は下手ながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手(へた)は下手ながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下手ながら恐ろしいほどよく似た字で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一枚の半紙に恐ろしく下手な字で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼の拵へたリユツクは下手な職人の品よりか優秀であつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...まるで乱暴に塗りつぶされた下手な絵の背景みたいにぼうっと霧に蔽われてしまった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...砧専属の役者達のセリフを入れるのゝ下手なこと驚く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あれは事務的に下手なのだからと諦めて下さらないことも正しいし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...)下手な読手は、変にぼってりとした自分の肉付けを文章のまわりにくっつけるので、意味が解りにくいばかりか、文章の味などと云うものが全く消えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これじゃ下手なラジオか蓄音機と一緒だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...下手な探偵小説じゃあるまいし...
夢野久作 「二重心臓」
...古びた金縁の中に極めて下手な油絵の老夫婦の和服姿が乾涸(ひから)びたままニコニコしていた...
夢野久作 「笑う唖女」
...下手な真似をすると...
吉川英治 「三国志」
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