...むしろここで下手な訳者注などを付けることは断念して...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...やはり三十二歳の下手な小説家に過ぎなかった...
太宰治 「乞食学生」
...下手なあぶなっかしい講演をやっていると額に汗ばんだ...
寺田寅彦 「札幌まで」
...篠の中には鳥馬がそつちへこつちへ移りながら下手な鳴きやうをして菜の花から麥畑へ遊びに出る…………...
長塚節 「寫生斷片」
...話下手な彼の口からは到底十分に知ることは難いのである...
長塚節 「土浦の川口」
...「それでもどうかなすつたんでせう」私は下手な聞き様をしたものである...
長塚節 「隣室の客」
...下手な植木師らにあまりに夙(はや)く...
中原中也 「山羊の歌」
...凡そ下手な字で、――三途の川でお駒が待つてるぞ――とこれだけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これがまた下手なご飯のたべさせ方です...
羽仁もと子 「女中訓」
...下手な人間などはどんなことがあったって象の背中へなんぞへのぼらせない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...僕だって下手なんですから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その四隅には下手な壺の絵が描いてあった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...下手なことをすれば取り返しのつかないことになるから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「どうした? なんでそんな目で見る? まさかあの宝石を無くしたとか? 下手なごまかしをしたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...そんなことを云はなければ居られないとは――まあ何といふ私は話下手なんでせう...
牧野信一 「青白き公園」
...下手な小説を読むやうな感じがあると書いてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...それは子供の遊びにだってこんな下手なものはあるまいと思われるほど馬鹿げたものだった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...下手な真似をすると...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??