...もともと下品なことにちがいない...
太宰治 「音に就いて」
...どんなに下品なこと言い出すか...
太宰治 「女生徒」
...とても下品な表情をして言ったが...
太宰治 「正義と微笑」
...下品な事のように思われたから...
太宰治 「パンドラの匣」
...私はその下品な調子に閉口させられたことがあるのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...黄いろい声で何か下品なフランス語をしゃべるのも聞こえた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...曖昧(あいまい)な下品な考えをもてあそぶことが愉快だったからである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...下品な仕草だ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...伯爵は切手の裏を舐めるような下品なことはされないから...
野村胡堂 「死の予告」
...その鈍重で下品なやりかたにもかかわらず...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その奥のほうにこれもどこかの払下品なのだろう...
久生十蘭 「金狼」
...下品な冗談を言いながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...俳句も下品ならざるなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...糞も厠も下品なるには相違なけれど...
正岡子規 「人々に答ふ」
...高僧と言われる人とか、学才のある僧とかは世間に多いがあまりに人間と離れ過ぎた感がして、きつい気のする有名な僧都(そうず)とか、僧正とかいうような人は、また一方では多忙でもあるがために、無愛想(ぶあいそう)なふうを見せて、質問したいことも躊躇(ちゅうちょ)されるものであるし、また人格は低くてただ僧になっているという点にだけ敬意も持てるような人で、下品な、言葉づかいも卑しいのが、玄人(くろうと)らしく馴(な)れた調子で経文の説明を聞かせたりするのは反感が起こることでもあって、昼間は公務のために暇がない薫のような人は、静かな宵(よい)などに、寝室の近くへ招いて話し相手をさせる気になれないものであるが、気高(けだか)い、優美な御風采(ふうさい)の八の宮の、お言いになるのは同じ道の教えに引用される例なども、平生の生活によき感化をお与えになる親しみの多いものを混ぜたりあそばされることで効果が多いのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...下品な様子でがやがやと話しながら門をはいって来たのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...我々みたいな下品な生活はなさらないようである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...下品な笑いかたをして...
吉川英治 「親鸞」
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