...再び數級の石磴(せきとう)を下る...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...濃霧の中を冒して渋温泉へ下る...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...いまいましい」天罰(てんばつ)下る事件は...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...その残りが八段目の左端の1の如く二桁も下るためには不都合である...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...山川を願望し、昔をおもひて、覺えず涙下る...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...中には流れの真中を勢よく流れて下るものもあつた...
田山録弥 「島の唄」
...もう少し落着いたら下るでせう...
徳田秋聲 「老苦」
...安治川を下る時両側の家で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...体重は十貫を下るということはないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...峠を下ると三依といふ小村へ出る...
長塚節 「痍のあと」
...華氏で三十度も気温が下るというような急激なものから...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...丁度今年の春から私の今勤めている北大に零下五十度まで下る低温室が出来た...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...親王家と五摂家には、御入用調役というものがついていて、体面を維持する程度のことをしてくれるが、大臣家、羽林家と下ると、そういう保証もないので、朝は薄い茶粥に胡麻塩、昼は一汁一菜に盛りっきりの麦飯、あとは翌朝まで、咽喉を通るのは水ばかりという、詰りきった暮しをしているところへ、天保四年の飢饉のたたりで水のような粥にも事欠くようになり、大方は米糠や麦糠(ふすま)を糧にし、対屋の梁を伝う、やまかがしや青大将はご馳走のうちで、荘園の上りを持たぬ官務や神祇官は、蕨(わらび)根や笹の実を粉にして、枯渇した腹の養いにしているという...
久生十蘭 「奥の海」
...持つて下るに三階目で大入道に火を吹消され又取つて歸し...
南方熊楠 「人柱の話」
...よくくい下ること...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...中国へ下るとともに...
吉川英治 「黒田如水」
...「下る舟がなければ...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿のお沙汰が軈(やが)て下るし...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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