...五町と下らぬ内に...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...小説や院本は戯作というような下らぬもので無いという事が坪内君や何かのお庇で解って来ても...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...下らぬ比較をするようだが...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...皆相持して下らぬ...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...下らぬ小唄を謡(うた)ふ例(ならはし)になつてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...もしか下らぬ駄弁家に出会つたら...
薄田泣菫 「茶話」
...「何を下らぬ事をいふ」と其處にあつた茶碗を取るより早く抛りつけた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...いつも洟水を垂らし乍ら面倒臭い發音を強ふるのを下らぬことだと思ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...大連で一と云って二と下らぬ大きな会社と云えば大概御存じでしょう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私のような者が下らぬお手紙ばかり差上げますこと...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...益満が「下らぬ人足」と...
直木三十五 「南国太平記」
...人に下らぬ自尊心がなかつたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下らぬ空想や妄想に惑って...
藤島武二 「画室の言葉」
...例の婦人の伴れでもあるのか?」などゝ下らぬことを訊ねたが...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...俳句の俗宗匠が細みなどと称へて極めて些細なる下らぬ事を句に作りて喜ぶはいはゆる細みを誤解したる者なり...
正岡子規 「病牀六尺」
...私はあなたについては下らぬ心配を一つもせず安心しているのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...妙な下らぬ小説や賞がはやって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ばかさも男の下らぬ興味をひく故のような作品など...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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