...お島婆さんはいざ神を下すとなると...
芥川龍之介 「妖婆」
...若様がお母様と御一緒に見に来て下すった時...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...全体として見るとかえって能率が低下するという妙な現象が起ります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「これはようこそお越し下すった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...眉一つ動かさず凝乎(じっ)と見下す...
中島敦 「牛人」
...煙のなびく大島の沖にさしかかった時、見下すと、昭和遊撃隊の三隻が、小さく美しい単縦陣をつくって、白波の尾をひきながら進んでいる...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...好く来て下すつたわね...
牧野信一 「痴酔記」
...地中に直下する根は多肉(たにく)で...
牧野富太郎 「植物知識」
...あなたは何日頃こっち宛の手紙を下すったかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...考え甲斐のあることだからよく考えてやるといい」と云って下すった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きのうはユリの薬のきけ工合をきいて下すって本当にありがとう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...七月二十五日に速達下すった分は別として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先生のこと思って下すって...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...その娘は料理もよく出来て誠に神妙な女だからなにとぞ御許し下すって婚礼の節には御出京を願いたいとこう申して進げるより外に仕方がない...
村井弦斎 「食道楽」
...人々こほり菓子に匙(さじ)を下す隙(すき)を覗(うかが)ひ...
森鴎外 「文づかひ」
...今の男玄関の雲壁(くもかべ)にひたとつきて我を見下すごとく...
柳田国男 「遠野物語」
...「この手紙を読んで頂こうと思って……」「はい」「いま市左衛門どのが届けて下すったのです...
山本周五郎 「日本婦道記」
...私があの蜘蛛に喰べられないようにして下すったのもあなたですね」「ええ...
夢野久作 「オシャベリ姫」
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