...「かうなつたからには下々のする事は...
薄田泣菫 「茶話」
...わしたち下々の者が庭の椿(つばき)の枝をもぎ取り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...智慧(ちえ)の浅瀬を渡る下々の心には...
太宰治 「新釈諸国噺」
...之に登って下々の人民共の世界を観望すればよいわけで...
戸坂潤 「社会時評」
...それをまた下々の役へ伝えて準備をする...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...仔細は下々(しもじも)にて童子(わらべこ)どものざれごとに...
中里介山 「大菩薩峠」
...下々の者までそらさない愛嬌はたしかにあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...辛酸の極を甞((な))めたり!おお我が民よ! 我が戦士! わが聖なる下々(しもじも)の者よ!羅馬...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...其方多与里となんか約束でも取交したのではないか」平民殿様はすっかり下々のことを呑込(のみこ)んでおります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...下々の怨の声を聞く時の辛さ切なさ...
野村胡堂 「礫心中」
...下々の輩の気が荒くなって...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...今聞えて来るエジャナイカの叩きこわしは何のための騒ぎだい? 此処を通るという一揆だ! みんな虫のせいやかんのせいで冗談半分にやっていることなのか? 大違えのコンコンチキだろうて! みんな民百姓下々の食えねえ苦しまぎれのなす業(わざ)だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...下々(しもじも)のものをいたわって使ってくれた...
森鴎外 「蛇」
...それで私は何故こんな下々の雑器が美しいかを...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...下々の者には酷ではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...何ぞ下々の者に信による往生が出来ようか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その地位になき下々(しもじも)が...
吉川英治 「私本太平記」
...院に仕える者の下々にいたるまでが...
吉川英治 「源頼朝」
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