...わしたち下々の者が庭の椿(つばき)の枝をもぎ取り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...下々の下だ!昨日も今日も酒があり肴がある...
種田山頭火 「其中日記」
...宗教的には極重罪悪下々凡々の一肉塊に過ぎないが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...下々をいたはつてゐるといふ考です...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...下々の者には着物の端っこさえも見せないのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...下々の怨の声を聞く時の辛さ切なさ...
野村胡堂 「礫心中」
...此場から御暇を頂きます、殿様、そんな顔を遊ばすものでは御座いません」「無礼者ッ」「女から愛憎(あいそ)尽かしをすると、下々の者は、もう少し潔(いさぎ)よい事を申します...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...食うや食わずでやっている下々の人間のことあ忘れてしまうがオチだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...……昔から、下々の百姓町人、貧乏な人間は、うっちゃらかしてあった...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...決してその人のためではなくて下々の者のためなのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それで私は何故こんな下々の雑器が美しいかを...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...下々にして下々に終らぬもの...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...昔から飛騨は下々國といつて...
吉江喬松 「山岳美觀」
...勿体なげに沙汰する下々の憂いも真(まこと)であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...下々(しもじも)へも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...深窓の人にめずらしい思いやりを下々に持っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そう下々にすぐ分るはずもないのに...
吉川英治 「源頼朝」
...幕府の悪政による朝廷の御式微がどんなに下々の想像もつかない程であるかを話して...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??