...上野原へ盗人が……」「それがはや...
中里介山 「大菩薩峠」
...上野原のお陣屋へ?」「そうですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...上野原あたりまで迎えの者をやってはいかがでござるな」「それには及ぶまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...上野原の方から慌(あわただ)しくこの場へ飛んで来たのは誰あろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...無事に渡し場を越えて上野原の宿へ入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この上野原まで自分をのせて来た馬子でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...与瀬へとかかって上野原へ行くのが順なのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...上野原までの道は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことに上野原の町ではちょうど...
中里介山 「大菩薩峠」
...小仏より上野原へまいる途中...
中里介山 「大菩薩峠」
...何用あって上野原へまいらるる...
中里介山 「大菩薩峠」
...「よくわかりました、弁信さんのおっしゃることが、すっかり呑込めてしまいましたから御安心ください……わたしも、こうして、あなたを追いかけて来たのは、この辺でゆっくりとわたしからお話をしたいことがあったからなのです、あの寺ではくわしいお話のできない事情がありましたものですから」「左様でございましたか」「弁信さん、ほんとうにわたしは、物語にも書けないほど奇妙な縁に引かされて、きわどいところに身を置かされており、どちらにも同情を持たなければならないのに、そのどちらもが敵同士(かたきどうし)とは、因果なことではありませんか」「そうでございますね」「昨日までは、わたしはあの人のために、身を捧げて介抱をしておりましたが、今日はそれを敵と覘(ねら)う人の情けを受けて、知らず識(し)らず生活を共にしてしまっているのです、そうしてわたしは、どちらも憎めないばかりでなく、弁信さんだから申しますが、わたしはどちらをも愛しているのです、どちらもわたしは好きな人で、どちらをも憎めないでいます」「あなたのそれは、世にいう娼婦の情けというようなものではありません」この言葉が、お雪ちゃんにはよくわかっていなかったが、「そういうわけではありませんが、今度の人は宇津木兵馬さんというのが本名で、それも今日にはじまった縁ではなく、上野原以来、奇妙な縁がつながっているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしは弁信さんに逢いたいわが親愛なる盲法師(めくらほうし)のお喋(しゃべ)り坊主の弁信よ甲州の上野原で別れてから海山はるかに行方がわからない弁信さんお前は今どこにいるんだい逢いたいなあ弁信さん朗徹なる童声のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後の章には、小仏(こぼとけ)の峠もほどなく越ゆれば、上野原、つる川、野田尻、犬目、鳥沢も過ぎて猿(さる)はし近くにその夜は宿るべし、巴峡(はきょう)のさけびは聞えぬまでも、笛吹川の響きに夢むすび憂(う)く、これにも腸(はらわた)はたたるべき声あり勝沼よりの端書(はがき)一度とゞきて四日目にぞ七里(ななさと)の消印ある封状二つ……かくて大藤村の人になりぬ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...春の夜の夢のうき橋、と絶えする横ぐもの空に東京を思ひ立ちて、道よりもあれば新宿までは腕車(くるま)がよしといふ、八王子までは汽車の中、をりればやがて馬車にゆられて、小佛の峠もほどなく越ゆれば、上野原、つる川、野田尻、犬目、鳥澤も過ぐれば猿はし近くに其の夜は宿るべし、巴峽(はかふ)のさけびは聞えぬまでも、笛吹川の響きに夢むすび憂く、これにも腸はたゝるべき聲あり、勝沼よりの端書一度とゞきて四日目にぞ七里(なゝさと)の消印ある封状二つ、一つはお縫へ向けてこれは長かりし、桂次はかくて大藤村の人に成りぬ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...上野原から江戸のほうへ戻って...
山本周五郎 「山彦乙女」
...小仏から甲府に至るまでの宿場宿場――上野原...
吉川英治 「江戸三国志」
...上野原(うえのはら)の鶴屋様」と大声で読みはじめた...
吉川英治 「野槌の百」
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