...上背のある豊かなからだで...
江戸川乱歩 「妻に失恋した男」
...それでも私よりは上背があり...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そして必らず上背のある相手の顎を狙ふ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...二彼女は華車(きゃしゃ)づくりで上背(うわぜい)もあり...
徳田秋声 「縮図」
...上背のある荒木が...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...長六閣下が、上背のある、古武士のようなきりっとした背(そびら)を反(そ)らせて、しずかに、弓を引き絞っている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...上背のある赤毛の異国人が身軽なようすで上がってきた...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...肩幅が張って上背が増し...
久生十蘭 「鈴木主水」
...上背のある七十ばかりの老人が...
久生十蘭 「西林図」
...日本では損な顔だって……なんのことでしょう」山内は日本人にしては上背のあるほうで...
久生十蘭 「ノア」
...上背のある優雅なご婦人が...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ジョン・レスブリッジが深い恋に落ちた女は、上背があり、青白い顔をして、きれいな瞳と、訴えるような表情がある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...こんな夜更けに何のご用ですか」上背のある軍人が二人のところへぶらりとやってきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...上背のある太ったはげ頭...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...やがてメアリが握手したのは上背のあるやせた女性...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...たつぷり上背(うはぜ)もある肥大なものだつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...中腰になって上背をよじるようにして手早く縒り合わせていく...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...上背のある、筋肉質の逞(たくま)しい躯...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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