...此の上無い退屈の瞬間がずらずらと連続してそれが昼寝をしたり魚をおかずに飯食ったりそうした現実を組立てて居るようであった...
梅崎春生 「風宴」
...一通り検分の上無事に引揚げた...
江見水蔭 「備前天一坊」
...さうして三藏が矢張り青色の毛絲の羽織の紐を締めて呉れてゐるのを見て此上無き滿足を覺えた...
高濱虚子 「俳諧師」
...貞節(ていせつ)なヂュリエットどのゝ黄金(こがね)の像(ざう)をば上無(うへな)き記念(かたみ)と崇(あが)めさせん...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...現代新聞が言論上無力である原因の一つは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...生産技術乃至自然科学的(実用的自然哲学でもいい)と原則上無縁な発達をば永く遂げ得たものは...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...廿六日の條に初は始行世上無爲祈祷於鶴岡云々と鎌倉に起れる事件を記して而して...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...ソレカラ仏蘭西を出発して葡萄牙(ポルトガル)のリスボンに寄港し、使節の公用を済(すま)して又船に乗り、地中海に入り、印度(インド)洋に出て、海上無事、日本に帰(かえっ)て見れば攘夷論の真盛りだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何もこれ以上無闇に困らせる気はなかったので...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...実に本邦法律史上無類の奇書である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...『賢愚因縁経』に大施が竜宮に趣く海上無数の毒蛇を見たとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...絶對に對する沒理想(形而上論上無所見)とシエクスピイヤが戲曲に對する沒理想(作者の哲學上所見の沒却)とを奉ずる個人逍遙の外に...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...無上無比不増不減の妙光を發(はな)ちて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...取食ひて此上無く悦べる様なり...
柳田国男 「山の人生」
...貰うぜ」「海上無事を祝ってくんねえ...
山本周五郎 「お美津簪」
...原始考古学なぞいう学問は学術上無価値のものといえようか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...六十四個……以上無数……という風に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その時は最上無二のように思われるんですが...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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