...そもそも私達が日常の経験では単に光速度に対し実際上無限に小さいような運動速度のみを見るのに慣れていることを思い合わせると...
アルベルト・アインスタイン 石原純訳 「相対性理論」
...もう此の上無事に一緒になる道が開いてゐなくともいゝと云ふまで音を立てゝ一しよに引きつけ合ふんです...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...此の上無い退屈の瞬間がずらずらと連続してそれが昼寝をしたり魚をおかずに飯食ったりそうした現実を組立てて居るようであった...
梅崎春生 「風宴」
...一通り検分の上無事に引揚げた...
江見水蔭 「備前天一坊」
...玲瓏玉の如く潔い」斯く考へる事が春三郎に取つて此上無き慰藉であつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...さうして三藏が矢張り青色の毛絲の羽織の紐を締めて呉れてゐるのを見て此上無き滿足を覺えた...
高濱虚子 「俳諧師」
...その展覧会は断然無鑑査撤廃で行くのが純理でいやしくも展覧会に拠って作品を公表する以上無鑑査制のごときは...
辰野隆 「芸術統制是非」
...この前提が実用上無謀ならざる事は数回同じ実験を繰返す時は自(おの)ずから明らかなるべきも...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...この上無しとされているが...
直木三十五 「南国太平記」
...傍若無人――事実上無人なのですが――に...
中里介山 「大菩薩峠」
...其上無経験な余は如何(いか)にペリカンを取り扱うべきかを解しなかった...
夏目漱石 「余と万年筆」
...それを「史上無比の一大事業」として...
蜷川新 「天皇」
...廿六日の條に初は始行世上無爲祈祷於鶴岡云々と鎌倉に起れる事件を記して而して...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...ソレカラ仏蘭西を出発して葡萄牙(ポルトガル)のリスボンに寄港し、使節の公用を済(すま)して又船に乗り、地中海に入り、印度(インド)洋に出て、海上無事、日本に帰(かえっ)て見れば攘夷論の真盛りだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...原始考古学なぞいう学問は学術上無価値のものといえようか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうした史上無数な例も知らぬではない山路将監が...
吉川英治 「新書太閤記」
...また、海上無事の祈り...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その時は最上無二のように思われるんですが...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??