...上潮に末廣の長い尾を曳く川蒸汽は...
石川啄木 「天鵞絨」
...上潮に末広の長い尾を曳く川蒸汽は...
石川啄木 「天鵞絨」
...また上潮(あげしお)になって来て...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...上潮の時は青い水が漫々と差して来た...
徳田秋声 「縮図」
...人が生れるのは上潮(あげしお)の時だ...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...上潮だ、上潮だ!……星が光ってる!嬉しさとも淋しさともつかないもので、胸が一杯になった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...ぴた/\寄せて来る上潮の音をきゝながら月を見る……...
永井荷風 「町中の月」
...夕風が上潮(あげしお)と一緒に押上げてくる...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...千載一遇の綿花の上潮に乗りそこない...
久生十蘭 「悪の花束」
...折からいっぱいの上潮で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あぶくを載せた上潮の(うねり)が...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...聞こえるものは折柄の上潮がヒタヒタと岸を打つ音ばかり...
久生十蘭 「魔都」
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