...同時に自然は上歯を下くちびるにあてがって思いきり長く息を吹いた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その癖上歯(うわば)は一本もないらしく...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...去年は旅で上歯が三枚ぬけた...
種田山頭火 「其中日記」
...而も下歯が上歯の奥にはいり込んで合さるということがなかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...上歯の先端と下歯の先端とがいつもかち合っていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...上歯と下歯とがかち合って先端で平らに合さってるために...
豊島与志雄 「理想の女」
...軽く上歯に噛まれてるような心持ちを与えていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...その次は吉沢といふ下歯が上歯にかぶさつた正直者で...
中勘助 「銀の匙」
...このf音は西洋諸国語や支那(シナ)語におけるごとき歯唇音(ししんおん)(上歯と下唇との間で発する音)ではなく...
橋本進吉 「駒のいななき」
...上歯で下唇を噛み...
火野葦平 「花と龍」
...芝居最中に左の上歯がポロリと抜けた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...歯を入れ直してまだ馴れず上歯ぐきが痛くて食事楽しめず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一時から「弥次喜多」、一景を本なしで立ち、二・三景と立ち、こゝでやめて、徳山とリッツへ寄る、スープのみやり、歯科寺木へ寄る、上歯の手入れ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...上歯仮りに埋める...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今日上歯のデンチュアの型取り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...わざわざ上歯と下歯とを離すには当らないような言葉を口にした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...牛の上歯に駒の角...
南方熊楠 「十二支考」
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