...上書きに書いてゐるのをちよツと見て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...丁度印刷が出来て来た答礼の葉書の上書きを五人の店員が精々(せっせ)と書いていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...私が見るのは封筒の上書きだけであるが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...叔父(おじ)に宛てた封書の上書きに...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それはかねての申しあわせにしたがって上書きを夫妻連名にして置いたのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...実に詳しく知ってるだろう! 封筒にはこういう上書きがしてあるのさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...然し苦しめられただけに自分は封筒の上書きだけ日本字で書かれた令孃の返書に接した瞬間の喜びは...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...そこには明らかに「室生犀星樣」と上書きされてる...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...無論封筒の上書きが男の字だったから...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...上書きがそうで、彼の希望に関する個所がそうだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...というのはその手紙の上書きが...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...私は手紙をそれ以上書き續ける氣がしなくなつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...書いたお供物の上書きを見ると...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...「ユリ そんなによくばらず上書きだけは 明日のたのしみにとってお置き疲れた証拠に息が こちらへ 触れる程だよ」と...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...以上書き畢(をは)つた後...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...邪悪な上書き彫刻のある太古のアーチ状通路を通り抜けて行った...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...その種族は深淵を征服し地上へと先遣隊を送り出し彫刻を上書きし丘じゅうを穴だらけにしてのたくりまくっているのだ――の居所については推測さえできなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...病的な上書き彫刻を――ほとんど見えなくても存在が感じられるのだ――後にしていくことが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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