...やはり四十幾つかの上方者らしい優男で...
大杉栄 「獄中記」
...上方者はさうは行きさうもない...
竹久夢二 「砂がき」
...上方者(かみがたもん)なんです...
中里介山 「大菩薩峠」
...元来が上方者(かみがたもの)の吝嗇家(しまりや)だったから...
沼田一雅 「暗夜の白髪」
...従つて夢声君と私との間に於てかの落語「祇園会」に於ける江戸つ子と上方者の闘はしたる東西文化優劣論のごとき争論の記憶は幸ひにして未だ嘗て一回もない...
正岡容 「東京万花鏡」
...上方者やからすぐ値段言う思いなはんなや」その頃の一円二十銭は大金だった...
正岡容 「寄席」
...翌朝これを慾張りの上方者夫婦が自分の落とし物だといって引き取ってくる...
正岡容 「我が圓朝研究」
...上方者(かみがたもの)は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「忠兵衛(ちゅうべえ)は上方者(かみがたもの)で二分残し」とよまれた亀屋の亭主をしくじらせた北の新地槌屋の抱え梅川(うめがわ)じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
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