...聞きたいことを上手に偽装(カムフラージュ)して訊いた...
海野十三 「蠅男」
...あなた! (突然立ち上って上手に走り)奥田先生! 奥田せんせい! (また馳(は)せかえり...
太宰治 「春の枯葉」
...『彼女(あれ)はこのモンテ・カアロのばくちにかけてはじつに天竺鼠(てんじくねずみ)のように上手に立ち廻るのです...
谷譲次 「踊る地平線」
...今はこの古宮址の上手に...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...上手に落ちていましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...金を懸けないで頭と労力を上手に働かして...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...それはそれは上手に泳いでゐましたが...
村山籌子 「お猫さん」
...上手に、城中へ通ずる鉄扉あり...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...天明の人は上手に面白く嘘をつき...
正岡子規 「俳諧大要」
...ヴァイオリンをだんだん上手に弾くようになって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...私には日本一上手に...
三浦環 「お蝶夫人」
...先より上手に絨毯を織るように...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...どうだ上手に掘るだろう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...上手に男一人の寂しい歌声(前に出たのと同じ節の木挽歌)が起り...
三好十郎 「地熱」
...たとえ隅の方にあっても品格は上手に位するものである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...また都合よく上手に人為を用いて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どの遊びでも彼がいちばん上手になり...
山本周五郎 「さぶ」
...黒いボロボロのネクタイを上手に結んでしまうと...
夢野久作 「ココナットの実」
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