...いくらやつて見ても祖母は上手だと言つて呉れないのである...
太宰治 「思ひ出」
...殊に上手ださうで...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...あなたの弟さんだそうですが実に上手だ...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...商売も上手だそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尤も顔に似気なく良い声で、唄が上手だから、上り下りの旅馴れた客にはよく知られています...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伯母さんは鶏卵(たまご)の黄身(きみ)をまん中にして白身を四角や三角に焼くのが上手だ...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...ところであなたのイタリア語は驚くほど上手だし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そんなに彼女が四葉の苜蓿を搜すことなんぞの上手だつたことから...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...踊りも上手だからどこでも歓迎され...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...メアリの話では本当にお上手だそうですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...演出は下手で――まあ比較的に上手だというだけでございましたけれど...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...節儉も無論お母(かあ)樣の方が上手だ...
森鴎外 「半日」
...内弟子の中で一番上手だという者の鼓の音〆(ねじめ)はほかの誰のよりもまん丸くて...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...それだけ紙を基本とする代数がみな上手だということだ...
横光利一 「旅愁」
...これも素人ばなれしてゐて上手だつた...
吉井勇 「青春回顧」
...なんともいえない上手だったよ」「あれはねお嬢さん...
吉川英治 「江戸三国志」
...けれど講演はたれよりも上手だつた...
吉川英治 「折々の記」
...おぬし、大言は上手だが、することは下手(へた)だのう」「な、なんじゃと」「お城の工事は、軍律も同様な御制度でするという理(わけ)は、何のためにある規則か...
吉川英治 「新書太閤記」
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