...その上平吉の遠慮するやうな調子が愈(いよいよ)又気に入らない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...海上平穏、一時宇品着、電車で局にどんこ和尚を訪ふ、宅で泊めて貰ふ、よい風呂にはいりおいしい夕飯をいたゞく、あゝどんこ和尚、どんこ和尚の家庭、しづかであたゝかなるかな、私もくつろいでしんみりした...
種田山頭火 「松山日記」
...母上平田伍三郎が私の家にいたのは...
豊島与志雄 「香奠」
...この界隈すなわち――京極の故城址上平寺(かみひらでら)を中心にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことにお銀様や米友が植民地を構えた上平寺の方面から登るとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...上平館の一室の炉辺に於ては...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十四胆吹の上平館(かみひらやかた)の出丸では...
中里介山 「大菩薩峠」
...上平館の留守に残して置いた参謀長...
中里介山 「大菩薩峠」
...胆吹(いぶき)の上平館から...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの上平館(かみひらやかた)の留守師団長をつとめているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...胆吹山へ着いたら上平館(かみひらやかた)というのをたずねて行くんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...上平館の境内へと侵入してみましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...お萩はこれ以上平次に頼むこともならず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同じく連坐せられた十津川の士上平(うへひら)(一に錯(あやま)つて下平に作る)主税(ちから)は新島に流され...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...どこを捜すもおそらくこれ以上平易な器物はない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「理由を云わなければいけないのか」野上平馬は口をあき...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...それ以上平たくは申上げ兼ねますので……」「ううむ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...苅安城は、坂田郡上平寺、長比(たけくらべ)の城も同郡の長久寺(ちょうきゅうじ)村、長亭軒(ちょうていけん)の城は、不破郡松尾山にあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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