...上履(うはぐつ)の辷る程拭込んだ廊下には食事の報知(しらせ)の拍子木が輕い反響を起して響き渡つた...
石川啄木 「病院の窓」
...大げさな表情と三角の髯(ひげ)がフェルトの上履きのままおもてを歩き...
谷譲次 「踊る地平線」
...その男は流行上履(うわばき)のような皮膚に端麗な眼鼻をもった美青年でした...
谷譲次 「踊る地平線」
...パジャマに上履きを突っかけたまま...
谷譲次 「踊る地平線」
...この間まで始終(しじゅう)上履(スリッパー)の音をぴしゃぴしゃ云わして歩いていたが...
夏目漱石 「行人」
...いつでも上履(スリッパー)を引掛けているため...
夏目漱石 「行人」
...柔らかい緑色の上履(スリッパ)の爪(つま)さきにすっとなびいている...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...彼女の足は上履きの中でとても綺麗だった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...上履(うわばき)さえ買ってもらえない彼らは...
本庄陸男 「白い壁」
...上履(うわぐつ)を持ってくる権利をだれにも譲らないんだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...刷毛や上履(うわば)きを包んでいる紙が...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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